◆…友人の娘さんで中学1年になる「あやのさん」が友達同士で県まつりに出かけた時の話です。あちらこちらの店をのぞき、楽しんでいた最中に「あやのさん」は自分の財布が無いことに気づきました。
◆…直前に買い物をした店に戻ってみたが見つからない。財布の中にはお金にもましてとても大切にしているプリクラと、友達に書いてもらった絵も入っており、お祭り気分もどこへやら、「あやのさん」は大きなショックを受け、すっかり意気消沈。重い気持ちで母に電話を入れて帰宅しました。
◆…「とりあえずは警察に」と問い合わせたところ、なんと、自分が落とした財布が届いているとの返事。すっかり嬉しくなった「あやのさん」は思わずバンザイしてすぐに宇治警察署へ。
◆…財布に入っていた診察券などで本人の照合がされ、ようやく彼女の手にサイフは戻り、大喜び。中身は全てそのままでした。
◆…財布を警察に届けてくれた「親切な方」がどこのどなたかも分からず、お礼も言えないままで、母と娘は心苦しく思っておられました。
◆…この出来事から、お母さんと娘さんは無論、心温まる話を聞いた私や周囲の方も改めて「真のこころ」に触れ、大切なことを学ばせていただきました。名前も告げず財布を届けていただいた方に一言。「誠にありがとうございました」。殺伐とした世知辛い世の中に、こんなにもすがすがしい話を友人から聞かせてもらい、一筆書きたくなりました。(宇治在住・よしこ)