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2018年6月11日

TODAY NEWS

塔の島で水車発電に再挑戦
エコット宇治

小水力発電の計画、推進へ



 再生可能エネルギーの普及・啓発に向け、昨年秋に宇治川(塔の川)で水車発電の公開実験を企画(台風の影響で中止)した宇治市内の環境グループが、今年も宇治川での発電実験に再挑戦すると共に、宇治川水系での小水力発電の実現に向けた調査活動を続けることになった。市役所で開催した環境展でも昨年製作した直径1b(木製)の水車を展示しており、調査事業の推進に向け事業所などを対象に一口1万円の寄付も幅広く呼び掛けている。



■一口1万円の寄付 呼び掛け

 水車プロジェクトを進めているのは宇治市地球温暖化対策推進パートナーシップ会議(ecoット宇治)=居原田晃司会長=の会員たち。
 ecoット宇治(エコット宇治)は温暖化対策地域推進計画に定めた市の取り組みを市民・事業者・行政の協働で進めていくことを合言葉に9年前に設立。環境学習やエコライフ、みどりのまちづくり、再生可能エネルギーなど各グループによる活動を通し、市の推進計画の促進や身近に取り組める温暖化防止活動の普及・啓発をめざしている。
 昨年初めて取り組んだ塔の川の水車発電は、橘橋下流の階段状になった1・5bの落差工を利用し、上流から導水路を伸ばして水車の羽根に水を落下させて回す木製の上掛け水車で計画した。
 自転車の発電機と同じ原理で回転によって発電し、作った電気でLEDを点灯させる予定。試験点灯は成功したが、宇治川での設置が台風接近で取り止めになった。
 事業を担ったエコット宇治・再生可能エネルギー推進グループの水車プロジェクトチームは、昨年度の取り組みを活動報告書(A4判、14頁)にまとめ、このほど発行。本年度も再挑戦し、併せて宇治川水系の適地に水車発電をはじめとした再生エネルギー施設を設置し、エネルギーの地産地消などを市民、行政、事業者と探っていくことになった。
 平安時代以降、宇治川流域には農作用の水車が数多く作られ、江戸時代の絵画で「柳、橋、水車」がセットで描かれていれば、その風景は宇治を指すとまで言われたという。
 このうち、水車谷とも呼ばれた菟道地区は胡粉(ごふん)づくりに適し、江戸時代から胡粉工場があり、かつては水車のまちとして茶づくりにも貴重な再生エネルギーを提供してきた歴史的背景がある。
 明治期には宇治川の水力を利用した宇治川電気が1906年(明治39年)から42年(昭和17年)まで京都・大阪に電気を送る国内有数の電力会社があった関西の水力発電のメッカ。
 その系譜は治水を主眼とする多目的ダムとして親しまれる天ヶ瀬ダム(1964年完成)に受け継がれており、水車PJの面々は「宇治の自然エネルギーを使って再生エネの地産地消をアピールしていきたい」と張り切っている。
 エコット宇治の水車PJ事業の寄付は、京都信用金庫宇治支店、口座番号 普通預金「0380683」 口座名「宇治市地球温暖化対策推進パートナーシップ会議」。【岡本幸一】
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