洛タイ投書箱



請願権の否定に異議あり
宇治田原の新庁舎問題 2017年7月8日


◆…この間、宇治田原町の新庁舎についての投書が何件か投稿されています。私からも投稿させていただきます。

【住民は了承などしていない】
 6月23日付の投書「宇治田原町の新庁舎建設について」の中で、平成28年3月に議決された「第5次まちづくり総合計画」策定時に、「シビック交流拠点」を設定し、そのエリアの中に新庁舎建設を行うとされたことを受け、「要するに、この時点でおおむねの建設エリアを議会や住民が了承したことになります」とありますが、議会はともかく、新庁舎をシビック交流拠点内に建てるなどということを、多くの住民は知らなかったでしょう。知らずにどうして、了承などできるでしょうか。

【住民は納得していない】
 次に、「説明会の内容や質疑に対する町の回答が心配を払拭できるものであった」とのことですが、私は3回とも参加しましたが、あの説明会で納得した人が何人いたでしょうか。町の回答は、「めざす」「がんばっていく」「今後、十分検討していく」など抽象的なものが多く、説明会終了後、参加者からは「あれでは説明になっていない」「町のいい加減な姿勢がより鮮明になった」といった声が聞かれました。

【「新庁舎を考える会」に引き継いだ活動】
 「議会で審議された内容のうち、自分たちに都合の悪いことについては、説明されていないのではないか」とありますが、議会でのやり取りは、すべて議事録として公開されており、新庁舎を考える会のメンバーは町の説明も、どの議員がどのような発言をしているのかも承知しています。
 また、「宇治田原民報の発行や「新庁舎を考えるつどい」の開催が昨年12月から1月に集中しており、町長選挙をにらんだ政治的な活動で、その後も新庁舎建設を政治的に利用するがための行いとしか考えられないと感じる」とあります。
 日本共産党宇治田原支部が多くの住民の声を受けて1月に開催した「新庁舎を考えるつどい」の中で、参加者から活発な意見が出され、「新庁舎を考える会」を結成するに至りました。そしてその後は、「会」としてニュースの発行やつどいの開催に取り組んできたものであり、これらの活動は、町長選をにらんだものでも、政治的に利用するためのものでもありません。

【議会が請願権を否定?】
 私たちは、多くの住民の思いと違う内容の付帯決議(現建設予定地を前提としたもの)が3月議会で可決されたことを受け、1000人の要望署名を背景に、再検討と地区ごとの丁寧な説明会の開催を求めて請願しました。6月15日の総務建設常任委員会でのやり取りでは、「不採択となることがわかっている請願を出すとはどういうことか」といったような、憲法に保障された住民の請願権を否定するような発言がありました。町長や議会が決めたことに対し、住民は「一切物申すな」ということなのでしょうか。

【今後について】
 伊豆大島町で、観光の起爆剤にと「地方創生」の名によるゴジラの島化計画が浮上し、3人の共産党町議が反対する中で、町議会は建設計画を可決しました。しかし、白紙撤回を求める署名が多く集まり、町長は計画を断念しました。
 孔子は「政治は正なり(政治とは私党の正しさの押し付けではない、民が求める公正の実現でなければならない)」という言葉を残しています。宇治田原ではまだ、庁舎が建ったわけでも、土地を購入したわけでもありません。それぞれが、自分の信じるところを述べ、相手の意見もしっかり聞く中で、話し合いを深めていく。そして、最後は主人公である、住民の意向に沿ったかたちで決定する。「住民の声を生かす、住民本位の町政をつくる」(新庁舎を考える会の目標)を目指して今後とも活動していきたいと考えています。
(宇治田原町の新庁舎を考える会・今西利行)

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