洛タイ投書箱



新庁舎建設費は将来、町の大きな負担
2017年11月3日


◆…先日発行された宇治田原町の「町民の窓」に、新庁舎建設住民説明会開催の結果が載っていました。参加された方が発言されているように、本会議場は、多目的に使えるように、机・椅子等は固定式にはせず、可動式にすることに賛成です。聞くところによると、本会議場は年間30日も使っていないとのこと。おそらく新庁舎の中では、最も広い空間スペースを、町議会のためだけにしか使えないのはもったいないです。
◆…近年、新しく庁舎を建替えしている市町村では、本会議場を、講演会やコンサート等のイベント、一般の会議など多目的仕様にしているところが多くあります。千葉県東庄町、北海道大空町、愛知県設楽町、東京都千代田区等々、議場の開放を行う自治体が増えており、多目的利用を考慮した設計になっています。
◆…災害時、一時避難場所として広いスペースがある本会議場を使用することも考えられると思います。ところが、「固定式・可動式のどちらでも避難された方に利用して頂くことは可能」と町は回答していますが、本当にそうでしょうか。固定式であれば避難してきた時、机と机の間で休息することになります。町の基本設計では、議場は階段状になっていて、体の不自由な方や高齢者は転倒する危険性があります。
◆…既存の建物は積極的に活用し、できるだけコンパクトで小規模な庁舎にすべきだと思います。「町民の窓」に書かれてましたが、教育委員会まで新庁舎に持っていく必要性は無いと思います。庁舎建設委員会では、消防署も庁舎の近くが良いという意見があったそうです。消防宇治田原分署、警察派出署も川沿いの浸水想定区域内に最近建てられたばかりです。また土地を購入するのですか。何もかも公共施設を持っていかれると、旧村地域は益々寂れるばかりです。
◆…町長をはじめ町職員、町会議員の大半は、庁舎が浸水する危険性ばかりを主張し、町の中心部から大きく外れた地盤の極めて軟弱な山砂利を取った後の埋立地に強引に移転建替えしようとしてます。都市計画道路(山手線)は必要だと思いますが、道路を作るため、補助金をもらうために庁舎をこの位置にもってくることは、大きな間違いです。しかも将来大災害が発生した時に車で避難してもらうため、仮設住宅を建てるためとして、2万平方bもの広大な防災公園を併設する計画をしています。庁舎敷地と合わせて3万平方bもの土地を購入しなければなりません。住民から「公園の横に庁舎があれば安心だ」という意見が寄せられたと町は説明してますが、それはごく一部の意見だと思います。それなら、新庁舎建設場所の再検討を要望した千名を超える署名はどうなるのでしょうか。
◆…町長をはじめ町職員、大半の町会議員は、もう決定をした、承認したの一点張りです。新庁舎とその用地だけでも23億円かかると町は説明してますが、庁舎建設のための積立基金は10億円足らず、全て充当してもまだまだ足りません。残りは国や府からの補助金と借金です。補助金と言っても、詰まる所、私たちの税金です。新庁舎周辺のインフラ整備も含めれば優に30億円は超えることになります。さらには広大な防災公園の維持管理費、交通の利便性を図るためのバスの運行費用も毎年莫大な金額になると予想されます。
◆…現在、宇治田原町の借金(町債)は40億円を超えています。しかも新庁舎の建設もあって、平成32年には64億円に膨らむと町は算出しています。一方で、小中一貫校の計画が進んでおり、中学校に併設して新しい小学校を建設することになれば、町の借金はさらに膨らむことは確実です。この膨大な借金は、子どもや孫の代まで延々と返し続けなければなりません。『宇治田原町の財政状況(平成27年度)』が町のホームページに載ってましたが、それによると、収支の見通しは、「平成28年度以降も財源不足が続くことが見込まれる。収支の赤字額は、平成28年度以降5年間の累計で、約9億7千万円になる見込み」、「平成32年度には基金全体の残高もほぼ底をつく見通し」となっています。社会保障や教育・福祉に回されるべき予算が削減されるのは目に見えています。
◆…それ程までして広大な土地を購入し、人口規模に似合わない大きな、至れり尽くせりの庁舎を建てる必要性があるのか、大いに疑問です。それとも、どうしても山砂利を取った後の広大な土地を購入しなければならない特別な事情がお有りなのでしょうか。まさか財政破綻なんてありませんよね。借金のつけを、子どもや孫の代まで回すことは絶対に止めるべきです。広大な庭付き御殿は要りませんよ。
(町の将来を憂う一住民の声)

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