洛タイ投書箱



素敵な女性に出会いました
2017年11月11日


◆…10月初旬、宇治市役所駐車場での出来事。用事を済ませて知人と立ち話をし、車に戻ったらワイパーに挟まれた「管財課にお越しください」の紙。何だろう、面倒だな――と思っていたら突然お巡りさんが現れて「この車の持ち主ですか?」「そうですが、何か…」。
◆…当惑する私に、お巡りさんは車の前面に付いたポールを見せ「これです」。「もしかして、車幅灯のこと?、アッー無い…」。「これを折ったと言う方が待っています」と言われ、一緒について行くと、2歳くらいの子どもと若いお母さんの姿。
◆…私の姿を見た若いお母さんは「ごめんなさい。子どもが折ってしまって。すみません。申し訳ありません、弁償させてください」。泣き疲れて眠ってしまったのであろう子どもを抱っこして、40分近くも車の持ち主を待っていたママ。
◆…「エーッ、子どもさんと今まで待っていたの」。庁内放送で呼び出されていたのも気づかず、長く待たせたことに、逆に申し訳なくなりました。
◆…黙って去られても仕方のない世の中なのに、何と実直な母親でしょうか。目覚めた子どもの顔を思わず撫でながら「こちらこそ、長く待たせてごめんなさい。弁償?、そんなの要らない
わ。子どもが触って簡単に折れるなんてね。仕方ないわよ」。
◆…彼女の誠実な人柄に私の瞳はうるうる。晴れやかな気持ちで家路につきました。改めて経緯を聞くと、お母さんが110番されたとか。私はお巡りさんに住所・氏名・生年月日を聞かれ、「写真を撮りますのでご協力を」と指示通りに片手にポール、片手に折れた箇所を示し、全身撮られてと大ごとでした。
◆…女性から弁償のことで名前と住所を尋ねられましたが、名乗らずに、子どもがバイバイと手を振り、私もバイバイして別れました。
◆…相手の方の姿勢でこちらも大らかな気持ちになれるのですね。ちなみにポールは1万円とか。お金に返られない人の心を頂きました。感謝。(宇治在住・よしこ) 

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