テープカットで華やかに幕が開く瞬間
テープカットで華やかに幕が開く瞬間

木のぬくもりと和のテイスト

「日本緑茶発祥の地」宇治田原町の日本遺産・湯屋谷地域玄関口に建つ製茶工場跡をリノベーション(改修)したことにより、木のぬくもりと和のテイストに包まれた空間へと生まれ変わった交流施設「宗円交遊庵 やんたん」が30日にオープンした。同日、記念式典やオープニングイベントを開催し、多数の来訪者が新たな拠点の誕生を祝った。【鹿野達郎】

施設の正式名称は、宇治田原町お茶の京都交流拠点施設「宗円交遊庵 やんたん」。お茶の京都構想の重点的交流拠点として整備を進める湯屋谷地域の入口(宇治田原町湯屋谷尾華21)に位置する。
使われなくなった湯屋谷共同製茶工場の外壁を残し内装をリノベーション。府・町・住民の協働で描いた構想に基づき、国の地方創生交付金を受けて設計施工した。施工業者は「㈱ナカタ」。鉄骨造平屋建で延床面積は約335平方㍍。屋内は木材がふんだんに使用されていて、床と壁以外はほとんど木で作られているような印象。
地域団体が管理することで「交流によるまちの活性化」を目指そうと、施設運営は「湯屋谷宗円さんの里づくり会」を発展・継承し、新たな名称で再スタートを切った「1738やんたん里づくり会」(谷村稔代表)が行う。
記念式典では、西谷信夫町長が主催者あいさつを述べ、今からちょうど280年前、湯屋谷で永谷宗円が緑茶の製法を編み出した経緯を説明。「ここは日本緑茶のふるさと」と偉大な先人の功績をたたえた。そしてやんたん未来プランに基づき、地域と行政が一体となって取り組みを進めてきたことに対し「力強く支援をいただいた関係各位に深く感謝を申し上げる」と述べた。
城福健陽副知事が「お茶の京都の取り組みがさらに進展することを期待している」と西脇隆俊府知事の祝辞を代読。このほか、地元にゆかりのある議員などが多数駆け付け、祝いの言葉を送った。施工業者や施設名称採用者には感謝状が手渡された。
引き続き、主催者や来賓など多数の関係者が施設前でテープカットを実施。魅力あふれる交流拠点の幕が華やかに開いた。谷村代表は「地域の皆さまと協議を重ねて取り組みを進めてきた。このような立派な施設ができたことは大きな喜び」と語った。
午後からはオープニングイベントを実施。「サムライ茶人」岩本博義さんによるパフォーマンスや、お茶のおいしい淹れ方・飲み比べ体験が行われたほか、物販・展示コーナーでは、湯屋谷の昔写真展も。来場者には、地域のお母さんたちによる手作り料理「かしわ汁」が提供された。
きょう1日(日)もイベントを開催。時間は午前11時から午後2時まで。限定50食でかしわ汁の提供を実施するほか、お茶の淹れ方体験もある。

■施設利用案内

今後の開館予定は、2日(月)、3日(火)は臨時休業するため、6日(金)から通常通り開館する。
開館時間は午前10時から午後5時までで、休館日は水曜と木曜。電気炉がある和室、ミニキッチン付きの多目的室、フリースペースは貸し出しも行う。入場料は無料で、駐車スペースは12台分。
地域住民による周辺案内や湯茶接待を中心に、週末は体験・飲食などを企画している。
問い合わせは宇治田原町お茶の京都交流拠点施設「宗円交遊庵 やんたん」(℡46・8864、FAX46・8898)まで。