ゴミ出し4ヵ国語で映像化/城陽
スタートした映像作品の1シーン撮影光景

市内外国人向けにDVDで

外国人と地域住民との間で生じることの多い「ゴミ出しトラブル」。相互の認識のズレや、言葉が通じないことが要因に。そこで、こうしたトラブルを防ぐため、「ごみの分別・出し方」を分かりやすく映像化、4ヵ国語版のDVDを制作する動きが城陽市で25日、スタートした。全国的にも、こうした多言語による映像化は珍しく、京都府では初の取り組み。

城陽市国際交流協会(森澤博光会長)は、城陽市が市民向けに作成している「ごみの分別・出し方」のパンフレットを、多言語に翻訳する事業に取り組んでいる。こうした動きを知ったNPO法人環境ヒューマンネットワーク城南(半田忠雄代表理事)が、市内在住の外国人向けに映像で知らせたらどうか、と提案。市のごみ減量推進課の協力を得て、3者で映像化することを決めた。
市内在住の外国人は597人。韓国・朝鮮人323人をトップに、中国人91人、ベトナム人62人、フィリピン人28人、インドネシア人15人、ネパール人11人などが在住。この4年間で、ベトナム人が9人から62人と急増しているのが特色。こうしたことから、中国語、ベトナム語、英語、やさしい日本語の4ヵ国語に翻訳する。
城陽市のごみ分別は、「燃やす」「燃やさない」をはじめ「空き缶」「空き瓶」「ペットボトル」から「使い捨てライター」まで10種類。ほかに、有料制の大型ごみや拠点回収の廃食油、家電リサイクル、自己搬入処理などの方法もある。「ごみの出し方」ルールとして、収集日の確認やゴミステーションの場所確認、時間厳守や透明袋の使用などの細かい決めごともある。こうした内容を、10分程度の映像にまとめるもの。
4ヵ国語への翻訳、ナレーションは、中国語を中国語講師の薛茵(シュウェ・イン)さんが担当、英語版はAET(英語指導助手)のケリー・ワイアットさん、アンドレア・カニンハムさん、テイラー・ワイルズさんの3人が受け持つ、ベトナム語は民間の団体に委託する。「城陽を元気に」と活動する若者グループ「城陽スマイル」の“ゴリゴリ戦隊五里ンジャー”も登場するなど見せる工夫も。事業費は64万円で、3分の2は京都府の地域力再生プロジェクト支援事業交付金を受ける。
来年の2月25日に、文化パルク城陽で完成披露会を開く予定。全面的に協力体制をとっている城陽市の綱井孝司市民環境部長は「外国人の方が、地域になじんでいけるかどうか入り口になるのがごみ出し問題。市にとっても、そうしたトラブルを防ぐ絶好の取り組みとしてバックアップしていきたい」と期待を寄せている。【藤本博】