75校が組み合わせ抽選/ことしは100回記念大会

第100回全国高校野球選手権記念京都大会の組み合わせ抽選会が23日、京都市右京区の京都外国語大学森田記念講堂で行われた。7月8日の太陽が丘球場開幕戦は、城南菱創と東宇治の地元対決になった。春季大会で3位の京都翔英は2回戦で府立工業と、準優勝した立命館宇治は2回戦で大江と対戦する。

【第100回全国高校野球選手権記念京都大会 写真特集

大会は、農芸と久美浜が出場辞退したため、昨年より2校少ない75校で行う。本紙関係では京都翔英、立命館宇治、東宇治、城南菱創、莵道、城陽、西城陽、久御山、田辺、同志社国際、京都すばるの11校が参加する。
抽選会には出場校の主将や監督などが出席。春季大会で8強入りした龍谷大平安、乙訓、東山、福知山成美、京都翔英、同志社国際、北嵯峨、立命館宇治をシード校としA~Hまでの8ブロックに分け、残る67校の主将が組み合わせ札を引いた。選手宣誓を決める1番くじは龍谷大平安が引いた。
府高野連の燧土(すいど)勝徳会長は、選手一人ひとりを機械の歯車にたとえ「一つでも欠けたら動かないように、チーム全員がしっかりかみ合わなければ前に進まない」と話し「健康に気を付け、気を引き締めて大会に臨んで」とあいさつした。
主催する朝日新聞社の鈴木まゆみ京都総局長は「かつて私も野球部でマネージャーをしていた。いま皆さんが抱いている、はやる気持ちがとてもよく分かる。思い出に残る大会にして」とエールを送った。
開会式は7月7日(土)午前10時からわかさスタジアム京都で行い、開幕試合で東稜と桃山が対戦する。8日から太陽が丘球場(宇治市)とあやべ球場(綾部市)でも試合が始まる。順調に進めば、25日にわかさスタジアム京都で決勝戦を行う。
また100回記念事業として、レギュラー年齢合計が500歳を超える各校OBでつくる「500歳野球」チームの入場行進、始球式のボールを全国で回すリレーなどの催しも予定している。

■太陽が丘開幕戦は城南菱創vs東宇治 地元対決で明暗

地元同士でぶつかる城南菱創―東宇治戦が、太陽が丘球場の開幕戦。大いに盛り上がるだろうが、どちらかのチームは厳しい現実を突き付けられる。両校が戦うEブロックには、春季大会3位の京都翔英も入る。
Hブロックには、昨夏ベスト4の西城陽と春季大会準優勝の立命館宇治が入った。お互い勝ち進めば、3回戦で対決する。

開会式 8日に順延

京都府高校野球連盟は6日、わかさスタジアム京都できょう7日に予定していた第100回全国高校野球選手権記念京都大会の開会式を、あす8日に順延すると発表した。開式時間は午前10時のまま。
これに伴い、太陽が丘球場、あやべ球場の開幕戦は9日(月)にずれ込む見通し。今後の気象状況で、さらに順延する可能性もある。

開会式、また順延 2日ずつ日程繰り下げ

記録的な大雨の影響を受け、府高野連は7日、第100回全国高校野球選手権記念京都大会の開会式を、あす9日午後1時開式に順延すると発表した。場所はわかさスタジアム京都。
開幕試合の東稜―桃山戦は午後2時半プレーボール、続く日星―京都明徳戦は午後5時からに変更する。当初の日程より2日ずつ繰り下がるため、太陽が丘球場、あやべ球場の開幕戦は10日(火)になる。

2日遅れで開幕 次の100年へ 堂々入場

■「本気の夏、戦い抜く」
第100回全国高校野球選手権記念京都大会(府高等学校野球連盟・朝日新聞社主催)の開会式が9日、わかさスタジアム京都であった。平成30年7月豪雨による2日間の順延を経て、高校球児たちの熱い戦いが始まった。大阪府北部地震など相次いで自然災害が猛威を振るう中、選手たちは野球ができるありがたみをかみ締め、堂々と入場行進。龍谷大平安高校の松田憲之朗主将が「次の100年を担う選手一同、凛とした姿で本気の夏を戦い抜く」と力強く宣誓した。

■梅雨明けの青空 はつらつと行進 「すべての人に感謝」
午後1時、梅雨明けの青空が広がる中、式がスタートした。100回に合わせ新調した深紅の府大会優勝旗が見守るなか、昨夏優勝した京都成章を先頭に選手たちが入場。軽快なマーチに合わせ、はつらつと行進した。
府高野連の燧土(すいど)勝徳会長は「夏の高校野球は、まさに日本の伝統文化と言える。風を押し、大地を蹴り、力と技を発揮し、勝利の感激をまぶたに描き戦って」と呼び掛けた。
主催する朝日新聞社の鈴木まゆみ京都総局長は「1回大会から続く選手たちの汗や涙、携わるすべての人たちのおかげで、大会を続けて来られた。そのバトンを引き継ぎ、新たな歴史を作っていく。皆さんも次の一歩を踏み出して」と話した。
また、西脇隆俊府知事の祝辞が紹介され、門川大作京都市長は「新調した優勝旗は、京都の西陣織の職人が作ったもの。ぜひ全国の優勝旗を京都に持ち帰ってきて」と期待した。
選手宣誓した龍谷大平安の松田主将は、地震や豪雨の被災者へ哀悼の意を表し「ここにいられることをありがたく思う。支えてくれるすべての人に感謝する」と語った。
開会式後は1回戦2試合を実施。東稜と日星が勝って2回戦へ駒を進めた。
今大会は、昨年より2校少ない75校が参加。わかさスタジアム京都をメイン会場に、太陽が丘球場、あやべ球場の3会場で試合を実施する。順延の影響で、11、12日は各会場で3試合を実施する。順調に試合を消化すれば、26日(木)にわかさスタジアム京都で決勝戦を行う。

■9日の結果
《1回戦》
東 稜   103100000=5
桃 山   000010000=1

日 星   000000010=1
京都明徳  000000000=0

「逆転の菱創」再び/宇治の公立勢が初戦

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は10日、わかさスタジアム京都、太陽が丘、あやべの3球場で1回戦6試合を行った。宇治の公立勢が初戦を迎え、地元対決となった太陽が丘の開幕戦は、城南菱創が接戦を制し、東宇治は悔し涙を流した。莵道は力及ばず、西京に敗れた。

■白熱の地元対決 終盤に決着 城南菱創・東宇治
東宇治   000012100=4
城南菱創  10100012×=5

太陽が丘球場の開幕戦は、皮肉にも城南菱創と東宇治の地元校同士が対戦した。菱創が終盤に粘りをみせ、5―4で逆転勝ち。3年前の97回大会で、初戦から3試合連続逆転勝利でベスト8まで駆け上がった「逆転の菱創」が、この夏、再び帰って来た。
菱創は2―4で迎えた7回裏、1死から2番・松宮が左前打で出塁。3番・村橋が「好調の伊藤につなぐ気持ちで打席に立った。執念で運んだ」という打球は、右翼線ギリギリで弾む二塁打となり、チャンスが拡大。続く4番・伊藤の左犠飛で1点差に迫った。8回裏は二・三塁で、9番・岩口が初球を詰まりながらもしぶとく右前に運び同点。続く1番・下茂がセーフティースクイズを決め、逆転に成功。下茂は「(3打席凡退し)先頭打者としての仕事ができていなかったが、最後に決めることができて、うれしい」と胸をなで下ろした。
最終回はエース・岩口が3人で締め、ゲームセット。7回途中から登板した岩口は「調子はすごく良かった。(登板時は)2―4で負けていたので、自分のピッチングで流れをこちらに持ってきたかった。今までやってきたことを全部ぶつける気持ちでいった」と語り、自身の投打で試合の主導権を奪い返し、逆転勝利を呼び込んだ。
一方の東宇治は、初回の大ピンチを1点でしのいだ後、寺岡監督が「この1年で大きく成長した」と目を細めるエース・江川が本来の投球を取り戻し、徐々に流れを引き戻していった。江川は「初回は(4四球と)予想以上に荒れてしまったが、チームメートが励ましてくれて、落ち着くことができた」との言葉通り、2回から6回までを1失点にまとめ、味方の反撃を待った。
すると打線が、菱創の先発・進藤の球にタイミングが合い始め、反撃開始。0―2の5回表に1番・神谷の犠飛でまずは1点。続く6回表は、7番・長沢の右前打で逆転。7回表にさらに1点を奪って4―2とし、勝利に手が届きかけた。
しかし、ラスト3イニングを抑えるのが野球の難しいところ。7、8回の菱創の反撃をかわせず、逆転を許した。
東宇治の主将・松岡は敗戦に「とても悔しいが、やりきった。チーム一丸で戦えた。江川が踏ん張ってくれたので、チーム全体が乗っていけた」と好投したエースの江川をねぎらった。また「なんとか2つ勝って、ここまでチームを支えてきてくれた3人のマネージャー(3年生)全員に、スコアラーとしての最後の仕事をさせてあげたかった。それができずに残念です」と、ともに苦労を乗り越えてきたマネージャーへの感謝の気持ちを述べ、3年間の高校野球生活を終えた。

■相手に飲まれ粘り負け 莵道
西 京   200011030=7
莵 道   110000100=3

莵道は2点を追う1回裏、1死二塁から3番・田中が右越えに三塁打を放ちすぐさま1点を返した。続く2回裏には相手投手の暴投で守屋が二塁から一気に生還し、同点に追いついた。
7回裏に3―4と1点差に詰め寄って迎えた8回表、莵道は送球ミスや捕逸でピンチを拡げ、2本の適時打を浴び3失点。追い上げムードが漂う中での痛恨の失点で、勝機を逃した。9回裏は2死から5番・守屋が中越えに二塁打を放ち、懸命に食い下がったが後続を断たれた。
主将の吹田は「打力が足らなかった。相手の盛り上がりに飲まれた」と悔やみ「絶対勝つと気持ちを高め、まだいけるとチームに声を掛け続けた。全力は出し切れた」と振り返った。3年生が7人と少ない中「1、2年生に助けられ夏まで来た。感謝しかない。彼らは去年秋からずっと試合に出ているから、絶対強いチームになれる」と後輩たちへ期待を寄せた。
中川監督は「追いつこうと思っても粘り強く引き離され、しんどい試合だった。守備でリズムを作り攻撃できればよかった」と振り返り「3年生は、少ない人数でよく頑張ってきた。お疲れさまと声を掛けたい」とねぎらった。

■10日の結果
《1回戦》
洛 星   000000000=0
京都成章  00020011×=4

洛 水   1030100=5
西舞鶴   1015311x=12(7回コールド)

園 部   000000000=0
北 稜   00010200×=3

京都文京  000000002=2
嵯峨野   100000000=1

田辺 3年ぶり勝利ならず/乙訓、平安は順当に3回戦へ

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は11日、わかさスタジアム京都、太陽が丘、あやべの3球場で1、2回戦計9試合を行った。地元勢では、田辺が初戦を迎えたが、京都外大西に3―8で敗れた。シード校の乙訓と龍谷大平安は順当に勝利し、3回戦へ進出した。

■詰め甘く 点差覆せず 田辺
わかさスタジアム京都の第1試合では、地元の田辺が京都外大西との1回戦に挑んだ。3大会ぶりの勝利を目指したが、校歌を歌うことはできなかった。
田辺の先発は左腕の小川。「低めを意識してしっかりと投げられた」と話した通り、1、2回を無得点で抑え、上々の立ち上がりを見せた。
しかし、両チーム無得点で迎えた3回表、小川が「厳しいコースもうまく打たれ、力強さを感じた。小技もしっかりと決めてくる」という相手打線に計4安打を浴び、一挙3点を献上した。追いつきたい田辺はその裏に反撃開始。8番・横井のチーム初安打となる中越え二塁打などで、1死二・三塁のチャンスを作り、1番・中島の中犠飛でまず1点。さらに3番・小谷が中前に弾き返して林が生還。しっかりと得点機を生かし、すぐさま1点差に詰め寄った。
しかし、4回表に1点を失うと、5回表には2死無走者から痛恨の2失点で2―6。点差を4に広げられた。
嫌な流れを断ちたい田辺は7回裏、6番・冨田が右翼線へ三塁打を放ち、続く7番・小川の遊ゴロの間に1点を返した。4点差で迎えた8回裏には、3四死球から1死満塁の願ってもない大チャンスが巡ってきたが、あと1本が出ず、点差を詰めることができなかった。
中森監督は「立ち上がりはよかったが、詰めが甘かった。相手ピッチャーから早めに点を取っていたら、違う結果になっていたかも。守備にももろさが出た」と悔やんだ。
主将の小谷は「これまでやってきたことを出し切ろうと挑んだが、緊張し硬くなった。悔しい結果になったが、チーム一丸で戦えた」と話した。先発の小川から7回にマウンドを引き継ぎ「それまで全力で投げてくれていた。その意志を受け継いでやっていこうと挑んだ」と試合を振り返った。高校野球人生について「しんどいこともあったが、最後はみんなで一緒に野球ができた。とてもいい経験をさせてもらえた」とし「今後の野球人生にもしっかりつなげていきたい」と前を見据えた。

■11日の結果
《1回戦》
京都外大西 003120011=8
田 辺   002000100=3

西乙訓   000100=1
向 陽   500105x=11(6回コールド)

木 津   0002200=4
京産大附  304330×=13(7回コールド)

《2回戦》
大 谷   000000340=7
海 洋   000100000=1

京都八幡  0000110=2
龍谷大平安 400140×=9(7回コールド)

京都学園  10461=12
同志社   00000=0(5回コールド)

堀 川   100010103=6
紫 野   010010000=2

加悦谷   00000=0
東 稜   40123x=10(5回コールド)

京都両洋  000100100=2
乙 訓   21020020×=7

ミラクル久御山 5点差大逆転/すばる快勝、城陽は敗退

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は12日、わかさスタジアム京都、太陽が丘、あやべの3球場で2回戦9試合を行った。地元勢は3校が初戦を迎え、久御山が北稜と対戦し7―6の逆転サヨナラで劇的勝利を飾った。京都すばるは鴨沂に7―1で快勝。城陽は京都廣学館と戦い5―13で7回コールド負けを喫した。

■サヨナラで3年ぶり白星 久御山
北 稜   100310010=6
久御山   000100015x=7

「選手に校歌を聞かせる」と話してきた森川監督の思いが、ようやく実った。久御山は逆転サヨナラで初戦を突破し、3年ぶりに夏の大会で白星を挙げた。
久御山は1回表、先発の三宅がいきなり捕まり、4番・相生の右前打で1点を献上。4回表には北稜の9番・山本に適時二塁打を浴びるなど、3点を失い、苦しい展開を強いられた。その裏、敵失でチャンスを作り、7番・松本の左犠飛で1点を返したものの、後が続かず点差を縮められなかった。
2―6で迎えた9回裏、代打・上田が四球で出塁。1死一塁でバッターボックスに立った2番・前川は「インコースのストレートだった」という4球目を中越え三塁打に仕留め、上田が生還。試合の雰囲気を一変させた。
この後も、4番・市川の左前打や押し出し死球で5―6に詰め寄った。最後は7番・松本がライトへ弾き返し、二者が生還。劇的な逆転サヨナラ勝ちに、久御山ナイン、ベンチ、応援席が歓喜に沸いた。
9回裏で勝機を呼び込んだ前川は「悔いが残らないよう、三振でも構わないと思って振り抜いた。当たった瞬間、とても気持ちよかった」と振り返った。主将の木村は「流れが来たら一発決められると、終盤に入ってもチーム全員あきらめずに臨んだ。(自分たちは)夏の大会は初勝利。これで波に乗り、勝ち上がっていきたい」と意気込んだ。
森川監督は「グラウンドで校歌を聞かせられ、本当によかった」と目を細めた。「選手たちには、最後まで楽しんで野球をしようと、常々声を掛けてきた。それがいい結果につながったと思う。今までやってきたことがそのまま出た。よくやってくれた」と選手を称えた。

■懸命に食い下がるも及ばず 城陽
城 陽   0000230=5
京都廣学館 004135×=13(7回コールド)

城陽は太陽が丘球場で、2回戦・京都廣学館との初戦に挑んだ。5―13で7回コールド負けを喫し、2年連続の初戦突破はならなかった。
城陽の先発は2年生右腕の杉浦。1、2回は無難に立ち上がったが、3、4、5回に計12安打を浴び、8失点。頭部死球や内野守備の乱れもあり、リズムを崩した。
6回から登板した橋本も、勢い付いた廣学館打線を食い止めることができず、失策絡みで一挙5失点。8点差をつけられた。
城陽は劣勢の展開でも懸命に食い下がり、逆転ムードが漂う場面もあった。
0―5の5回表、城陽は連続四球で得たチャンスに、2番・谷の左中間適時二塁打でまず1点。続く3番・谷内山の犠飛で3点差に詰め寄った。
直後に3点を失い、2―8と大きくリードを広げられた6回表は、5番・竹村、6番・加藤が連打で出塁すると、8番・鈴村、2番・谷が適時打を放ち3点を追加。再び3点差に迫る攻撃で、1回から4回まで、毎回走者を出しながらも得点できなかった廣学館の先発・仲主をここでようやく攻略した。
しかし、2点以上取らないとコールドが成立する7回表は得点できず、城陽の夏が終わった。
試合後、城陽の川勝監督は「普段やらないエラーがここで出てしてしまった。しかし選手たちは、厳しい練習を乗り越え、ここまでよく付いてきてくれた。勝たせてやれなくて申し訳ない。一緒にもっと野球をやりたかった」と肩を落とした。

■下位打線が大活躍 2年連続初戦突破 京都すばる
鴨 沂   000100000=1
京都すばる 02110030×=7

あやべ球場の第3試合では、京都すばるが鴨沂に7―1で快勝。2年連続で初戦を突破し、3回戦へ進出した。
すばるは下位打線が活躍。7番・小野と8番・飯田が計5打点を挙げた。2回裏、8番・飯田の2点打で先制すると、7回裏には7番・小野の2点二塁打と飯田のスクイズで突き放した。
投げては先発の野﨑が1失点完投。2四球と制球も安定した。

■12日の結果
《2回戦》
朱 雀  01000=1
日 星  6506×=17(5回コールド)

福知山  1001002=4
西舞鶴  3100421x=11(7回コールド)

京都成章 000202000=4
網 野  000000100=1

東舞鶴  0001010=2
西 京  130051×=10(7回コールド)

東 山  53330=14
日吉ヶ丘 00000=0(5回コールド)

宮 津  100000100=2
綾 部  000000000=0

翔英 コールド発進/城南菱創 あと一歩…

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は13日、わかさスタジアム京都、太陽が丘、あやべの3球場で2回戦6試合を行った。地元勢は、京都翔英が府立工業に7―0で6回コールド勝ちし、3回戦へ進んだ。城南菱創は山城に3―4で競り負け、同志社国際は京都共栄に3―6で敗れた。

■投打がっちり 圧勝で初戦突破 京都翔英
府立工業  0000000=0
京都翔英  111310×=7(7回コールド)

あやべ球場の第1試合では京都翔英が府立工業との初戦を迎えた。昨夏はまさかの初戦敗戦を喫したが、今夏は投打ががっちり噛み合い、7―0で快勝した。
翔英は序盤から順調に得点を重ねた。3―0で迎えた4回裏、5番・鈴木の左越え2ランなどで、さらに3点を追加した。5回裏にも山本秀太の左前打で1点を挙げ、7点差。このまま7回を終え、コールド勝ちを決めた。
先発・今井は、1回表に2安打を許すも、2回から7回までパーフェクトピッチング。打たせて取る投球で相手に出塁させず、無失点で締めた。
4回にホームランを放った鈴木は「春には1安打しか打てていなく、チームに迷惑をかけていた。夏は強気で行こうと思っていた。甘い真っすぐだったので、しっかり強くスイングした」と話した。
伊地知監督は、鈴木を「春は苦しんだので、しっかり自分で考えるよう伝えてきた。彼はこのチームのポイントになる。きょうは結果を出してくれよかった」と評価した。

■流れつかめず初戦で敗退 同志社国際
京都共栄  210210000=6
同志社国際 100110000=3

昨夏ベスト16、そして春の府大会で8強入りし、初のシード権を獲得して今大会を迎えた志社国際は、最後まで試合の流れを手繰り寄せることができず、京都共栄に3―6で敗れた。
同志社国際は1回表、京都共栄打線に2本の三塁打を浴び、2失点する苦しい立ち上がり。その裏、4番・藤田の中前打で1点を返すも、続く2回表にまた1点を献上し、再び2点差とされた。
点差を縮めたい同志社国際だが、4回表に四球や失策が絡み、またも2失点。5回途中、先発の小倉からディギンズに継投し、立て直しを図った。それ以降、共栄に本塁を踏ませなかったものの、攻撃では打線がつながりを欠き、2点を返すにとどまった。
1年間チームを先導してきた主将の藤田は「多くのことを選手に任され、皆で考えながら自由に野球に取り組んできた。これは誇りでもあり、強さ。試合は負けてしまったが、悔いはない」と笑顔を見せた。同級生たちには「負けていても諦めないことと、練習にメリハリをつけることは、これまでの野球生活でやってきたこと。次の人生の場面でも生かしてくれたら」とし、「自分とディギンズ、藤田の3人は、1年の夏から公式戦に出てきた。誰も見ていないところでどれだけ努力できるかが大切。次の夏に向け、ノンストップで駆け抜けてほしい」と後輩たちへ期待を寄せた。(写真は盛川振一郎撮影)

■漂う逆転ムード 山城追い詰める 城南菱創
城南菱創  100000011=3
山 城   00000121×=4

わかさスタジアム京都の第2試合では、3年ぶりに初戦を勝利した城南菱創が2回戦の山城戦に挑んだ。接戦の末、菱創が3―4で敗れ、夏の舞台から姿を消した。
影山監督は試合前、「山城はこれが初戦だが、うちはこの大会で既に1勝している。力があるチームだが、気持ちにゆとりを持って戦おう」と選手を送り出した。
菱創は1回表、1番・下茂が四球で出塁すると、暴投で一気に三進。2番・松宮の右犠飛で、あっという間に先制点を挙げた。その後は、菱創・岩口、山城・下西の両先発が好投し、5回まで0を並べた。
菱創は終盤、それまで1安打投球をしていた岩口が山城打線に捕まった。
岩口が「体力の限界が来ていた」という6回裏と7回裏、いずれも先頭打者への四球をきっかけに3点を失い、1―3とされ、この試合で初めてリードを許した。
岩口は「序盤、調子が良かった分、力が入り過ぎてしまい無駄なボール球が多くなってしまった。それが後半の疲れにつながった」と悔やんだ。
しかしここからが菱創の真骨頂。8回表、代打・森本が左翼線二塁打を放ち、4番・伊藤が右前打でかえして2―3とし、1点差に迫った。
8回裏に再び突き放されたが、9回表、あきらめずに攻勢をかけた。代打・津江が先頭で四球を選ぶと、7番・石津が左前へ弾き返し無死一・二塁の大チャンス。逆転ムードが漂う中、1番・澤井がしぶとく中前に運び、1点差に迫った。なおも一・三塁とチャンスは続いたが後続を断たれ、ここで菱創の夏が終わった。
主将の村橋は「この夏、1勝を挙げることができた嬉しさと、きょう1点差で負けた悔しさ、その両方の気持ちを忘れずに、秋、春、夏、すべての公式戦で1勝できるようにがんばってほしい」と後輩に言葉を残した。
影山監督は「誰一人あきらる選手はおらず、ベンチのムードも良かった。最後までよく戦ってくれた。ナイスゲームだった」と選手たちを称えた。

■控え選手も大活躍
城南菱創は先発選手だけでなく、控えの選手も大活躍。「大会前から控え選手の状態が上がっている。力があるチームではないから、全員で戦っていかないといけない」と、影山監督が積極的に仕掛けた代打攻勢がはまり、選手もそれに応えた。
8回表は、森本が「3年間バットを振り込んできたので、自信を持って打席に入った。試合の流れが良くなかったので誰かが打たないと思っていた」と二塁打を放ち、自身のバットでチャンスメーク。伊藤の適時打で生還した。
また9回表には、負傷の下茂に代わり、5回裏から途中出場の澤井が、「芯には当たらなかったが、詰まりながらもなんとか持って行った。今までバットを振ってきた甲斐があった」と1点差に迫る適時打を放ち、山城を追い詰めた。

■13日の試合結果
《2回戦》
福知山成美 80005=13
京教大附属 10001=2(5回コールド)

塔 南   001100003=5
立命館   000000001=1

桂     00020215=10
京都工学院 00001010=2(8回コールド)

北桑田―洛東戦で初のタイブレーク

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は14日、わかさスタジアム京都、太陽が丘、あやべの3球場で2回戦6試合を行った。太陽が丘の第1試合、北桑田―洛東戦は、延長12回でも決着がつかず、同13回から今大会初のタイブレーク(無死一・二塁から攻撃開始)に入った。同14回裏、北桑田が2点を奪い、12―11で激闘を制した。

■13日の試合結果
《2回戦》
京都国際  030001210=7
京都文教  220000000=4

舞鶴高専  0000000400=4
花 園   1001000021x=5(延長10回)

洛 東   00000113220011=11
北桑田   40003000020012x=12(延長14回)

京都外大西 2140013=11
須 知   0000000=0(7回コールド)

南 丹   044003=11
洛 南   000100=1(6回コールド)

向 陽   000000100=1
北嵯峨   00000200×=2

久御山、翔英 16強へ/西城陽と立宇治、きょう地元対決

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は15、16、17日、わかさスタジアム京都、太陽が丘、あやべの3球場で2、3回戦18試合を行った。地元勢は、西城陽と立命館宇治が3回戦へ、久御山と京都翔英がベスト16へ勝ち進んだ。

■猛攻13点コールド 井上は7回2失点 西城陽
西城陽   00420205=13
亀 岡   20000000=2(8回コールド)

昨夏4強の西城陽は15日、あやべ球場で亀岡との初戦に挑んだ。序盤は苦しんだものの、終わってみれば13―2の8回コールド勝ち。3回戦へ進出した。
西城陽は2点を追う3回表、敵失や2番・伊東の左前打などで4点を奪って逆転に成功。すると、4回以降は完全に西城陽ペースとなり、藤田、三橋、上原の適時打、山田の犠飛などでさらに9点を追加し、大きくリードを広げた。
西城陽の先発は2年生の井上。「直球と変化球で腕の振りが一定しなかった」と、2回5安打2失点と苦しんだ。しかし「バッティングは期待されていないので」と笑う右腕が、3回表の攻撃で逆転につながる送りバントをしっかりと決め、本来の投球リズムを取り戻した。2回以降はゼロを並べ、勝利を呼び込んだ。
主将の上原は初戦勝利にも「初回の入り方が悪かったことなど、反省すべき点が多い。次戦の立命館宇治戦に向け、しっかり修正しなければ。一戦一戦成長しながら、勝ち進みたい」と気を引き締めた。
西田監督は3回戦の立命館宇治について「明らかに向こうが強い。初戦以上に挑戦する気持ちを持って、しっかりと戦う」と意気込んだ。

■先発・森井が好投 立宇治
大 江   000002=2
立命館宇治 144003x=12(6回コールド)

立命館宇治は15日に初戦を迎え、太陽が丘球場で大江と戦った。初回から打線が火を噴き、12―2で圧勝。3回戦へ駒を進めた。
立宇治は1―0で迎えた2回裏、9番・今野、3番・井上の適時打で一挙4点。続く3回裏にも4点を追加し、9―0と大きく引き離した。
6回表に2点を献上するも、その裏、1番・中村が二塁打を放つなど、さらに3点を奪い10点差。この時点でコールドが成立した。
里井監督は「初めて対戦する相手だったので、そういった部分の緊張感はあった」と振り返った。 5回1安打と好投した先発の森井について「秋春でいちばん実績のあるピッチャー。しっかり投げてくれると期待していた」と話した。(写真は盛川振一郎)

■遠藤が快投、中家3打点 京都翔英
桂     000000000=0
京都翔英  11020000×=4

2年ぶりの優勝を狙う京都翔英は17日、わかさスタジアム京都で桂と対戦。4―0で2戦連続の完封勝利を収め、4回戦へ進出した。
翔英の先発は2年生の遠藤。冬に負った左足のけがの影響で、春の公式戦に出場できなかった鬱憤を晴らす快投を見せた。桂打線から毎回の11三振を奪って、3安打完封。自慢の真っ直ぐにカーブやスライダーを織り交ぜ、凡打の山を築いた。外野に運ばれた打球は、安打を含めてわずか2度。与四球も2と、制球も安定。それでも自分に「40点」と厳しい自己採点をした右腕は、次の登板でも「自信のある真っ直ぐで抑えたい」と意気込んだ。
打線では、8番・中家が2安打3打点の活躍。2回裏は中前に、4回裏は左前に2点適時打を放ち、先発の遠藤を援護した。伊地知監督は「練習の成果を出してくれた。下位打線で得点できると(試合展開が)楽になる」と、評価した。
勝利したものの同監督と山本秀太主将は、5回以降、2番手の相手左腕に苦戦し、得点できなったことを反省。21日の次戦・塔南戦までにしっかりと対策して、目前の一戦をしっかりと戦っていくと、気を引き締めた。

■応援背に4年ぶり16強 久御山
京都廣学館 000200000=2
久御山   00001220×=5

久御山は16日、太陽が丘球場で京都廣学館と対戦した。駆け付けた大勢の応援を背に投打が冴え、4年ぶりにベスト16へ進んだ。
両チーム無得点で迎えた4回表、久御山は廣学館の5番・竹中から4連打を浴び2点を献上した。しかし、5回裏に木村の中前打で1点を返し1―2へ迫ると、6回裏に7番・松本が右中間へ三塁打を放ち同点。さらに今井の右犠飛で1点を追加し、3―2と逆転に成功した。
7回裏には2番・前川、4番・市川、5番・小嶋が二塁打を放ち、5―2と突き放した。最終の9回表は、6回からマウンドに立った中西が3者凡退に抑え込んだ。
同点三塁打を放った松本は「長打を狙わず、次につなぐことを考えた。初戦のサヨナラ打から、きょうもいい流れで打席に立てた」と話した。中西は「1点ビハインドから登板し、流れを変えるつもりで投げた」と振り返った。
森川監督は「チャンスを生かしきれない部分があったが、あれだけ大勢の観客の前で試合できたことはいい経験になった。次はシード校が相手なので、総力戦で当たる」と意気込んだ。(写真は盛川振一郎)

■相手打線に苦しみ涙 京都すばる
福知山成美 044001001=10
京都すばる 020100000=3

京都すばるは17日、太陽が丘球場で福知山成美とぶつかった。相手打線を抑え込むことができず、3―10で敗れた。
すばるは2回表、先発の栗山が成美打線につかまった。3安打2四死球で一挙4失点。その裏、7番・藤川の中越え三塁打などで2点を返し、持ちこたえた。
だが、3回表にまたも成美打線が牙を向いた。すばるの2番手・山田と3番手・野崎が計6安打を浴び、この回にも4点を失った。
2―8で迎えた4回裏、藤川が右前打で出塁し、1番・小野の右前打で1点を返した。追い上げたいすばるだが、この後は打線が続かず、得点を重ねられなかった。
難波監督は「3回表の4失点が痛かった。点差もあったし、打つしかない状態にされてしまい苦しかった」と振り返った。選手たちには「コールドになりかけたところも抑えられたし、しっかり力を出してくれたと思う。最後まで彼ららしくプレーでき、力は示せた」とたたえた。
主将の古谷は「これまで自分たちがやってきたことを、チーム一丸で出し切れた。高校生活の野球は終わってしまったが、3年生には次の人生では勝てるようにやっていこうと伝えたい」と笑顔を見せた。

■15、16、17日の試合結果
《2回戦》
南 陽   10000120=4
京産大附属 00105041x=11(8回コールド)

洛 西   012020102=8
峰 山   010002130=7

洛 北   01200000000=3
鳥 羽   00000012001x=4(延長11回)

《3回戦》
龍谷大平安 000000=0
東 稜   205102x=10(6回コールド)

西 京   000001000=1
東 山   02001001×=4

京都成章  000001000000=1
乙 訓   000001000001x=2(延長12回)

大 谷   01101241=10
堀 川   20000010=3(8回コールド)

宮 津   000000001=1
西舞鶴   00002100×=3

京都学園  013100301=9
日 星   30100312×=10

南 丹   120100021=7
北桑田   000000000=0

京都国際  100100404=10
京都共栄  001010001=3

京都外大西 000501011=8
花 園   303000111x=9

塔 南   0000100113=6
山 城   0002000100=3(延長10回)

立宇治 地元対決制す/西城陽、先制するも粘れず

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は18日、わかさスタジアム京都、太陽が丘、あやべの3球場で3回戦3試合を行った。このうちわかさスタジアムでは、立命館宇治と西城陽が地元対決を繰り広げた。終盤に粘りを見せた立命館宇治が西城陽を9―3で破り、ベスト16へ進出した。

西城陽   003000000=3
立命館宇治 00004113×=9

昨年の秋季府大会の3位決定戦と同じ対戦カードとなった。その時は延長12回の末に、立宇治が9―6で競り勝っている。西城陽がリベンジに挑んだ。
先に試合の主導権をつかんだのは西城陽。3回表、先頭の7番・杉本が振り逃げで出塁し、8番・藤田の左前打でチャンスを広げると、敵失と2番・伊東の2点打で3点を先制した。
追う立宇治は5回裏、9番・今野のセーフティーバントからチャンスを作り、2番・西のスクイズと、敵失で2点を返し1点差に。さらに2死一・二塁のチャンスに打撃好調の6番・西成が左中間二塁打を放ち、二者が生還。この回打者一巡の猛攻で、4―3と逆転した。
立宇治は6回以降も攻撃の手を緩めず、疲れが見え始めた西城陽の先発・山中に容赦なく襲い掛かった。6、7回に1点ずつを奪い、8回には3番・井上、4番・森本、7番・上田の適時打でさらに3点。6点差をつけ、西城陽を大きく引き離した。春季府大会準優勝の実力を見せつけた。
対する西城陽は、主軸の5番・衣川が2安打を放ち、打線を引っ張った。4回表に先頭で二塁打、8回表は右前打でチャンスを広げたが、いずれも後が続かず、得点に結びつけられなかった。
立宇治の主将、井上は5回裏の猛攻について「ひとつのチャンスで畳みかけられたことはチームにとって大きな収穫。一気に逆転でき、これからの試合への自信になった」と話した。今後の戦いついては「最後まであきらめず、目の前の一戦を大切にして1試合でも多く野球を続けたい」と意気込んだ。
里井監督は「(西城陽の先発)山中投手の球は手元で伸びがあり、フライアウトが多くなってしまった。突破口を見い出せないまま3点を先制され、難しい試合になった。5回裏、先頭の今野がセーフティーバントを決めてくれ、地に足がついた。敵失を生かし、一気に勝ち越せたのが大きかった」と振り返った。
一方、敗れた西城陽の西田監督は「リードが3点もあったのに勝たせてあげられなかった。5回裏に逆転されたときも、ここから粘っていこうと話していたが、先に疲れが出てしまったのかも」と悔やんだ。試合終了後、ベンチでしばらく球場を見続けていた主将の上原は「打線で点が取れなかった。去年の4強を超え、甲子園へ行くためやってきたのに、ここで終わってしまい不甲斐ない。もっとこの場で試合がしたかった」と話した。【盛川振一郎】

■18日の結果
《3回戦》
北嵯峨   0000000=0
鳥 羽   0102004x=7(7回コールド)

洛 西   000121221=9
京産大附属 000141000=6

久御山 8強かけ、きょう東山戦

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は19日、わかさスタジアム京都で4回戦2試合を行った。シード校の龍谷大平安と乙訓が勝ち、ベスト8へ進出した。
きょう20日も同スタジアムで4回戦2試合を行う。第1試合(9時30分~)で、久御山が87回大会以来、13年ぶりのベスト8を懸け、強豪・東山に挑む。

■19日の結果
《4回戦》
龍谷大平安 34644=21
大 谷   00000=0(5回コールド)

乙 訓   110140101=9
日 星   200000000=2

久御山 高いシードの壁/翔英 8強懸け、きょう塔南と対戦

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は20日、わかさスタジアム京都で4回戦2試合を行った。地元の公立校で唯一、4年ぶりにベスト16へ進んだ久御山は、シード校の東山と対戦。4―11の8回コールド負けを喫し、13年ぶりのベスト8進出はならなかった。

久御山   03000010=4
東 山   31030121x=11(8回コールド)

久御山は序盤から苦しい立ち上がり。先発の内田が1回裏、3四死球で1死満塁とし、中犠飛と二塁打でいきなり3点を献上した。
しかし2回表、久御山はすぐに反撃。左二塁打の小嶋を、打撃絶好調の7番・松本が中前打でかえし、まず1点。さらに9番・内田の左越え二塁打で二者を迎え入れ、すぐさま試合を振り出しに戻した。
だが、それ以降は失策絡みで失点し、リードを広げられた。反撃は、3―8の7回表に松本の左二塁打などでチャンスを広げ、内野ゴロの間に1点をかえすにとどまった。7、8回に3点を追加され、7点差となった時点でコールドが成立した。
久御山は、相手のミスを確実に得点に結びつける東山に、最後まで試合の主導権をつかむことができなかった。
森川監督は「どこかで『東山』を意識していた部分があり、最後まで拭い去れなかった。勝てるんじゃないかと思うぐらい落ち着いた雰囲気だったが、守りのミスの多さなど、悪い部分が出てしまった。彼らの力を出し切らせてやれなかった」と悔やんだ。28人の3年生には「ベンチ入りできない選手たちも、献身的にナインを支えてくれた。全員が力を出し切ってくれた」と称えた。
主将の木村は「泣いてグダグダするより、笑顔でいた方が次につながる。落ち込んでいてはだめ」と、試合後も笑顔を絶やさなかった。「過去2年、初戦でシード校に負け続けてきた。今年もシード校を倒せず悔しいが、自分たちらしく試合ができた」と振り返り「思い切ってやろうと挑んだが、どこかで一歩引いている自分たちがいた。次に生かしてほしい」と後輩たちへ期待した。
球場を出た選手たちは、直前まで戦った東山ナインと顔を合わせた。木村は、保護者が作ったり、これまでの対戦相手から預かった千羽鶴を「絶対甲子園へ行って」と東山ナインに託した。終始笑顔で、互いに健闘を称え合った。

■20日の結果
《4回戦》
福知山成美 0010001010=3
西舞鶴   1000200001x=4(延長10回)

京都翔英 最終回痛恨の1点

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は21日、わかさスタジアム京都で4回戦2試合を行った。優勝候補の一角に挙がるシードの京都翔英が塔南に0―1で惜敗し、2年ぶりの甲子園を逃した。地元勢で勝ち残っているのは、きょう、洛西とベスト8を懸けて対戦する立命館宇治のみとなった。

■遠い本塁、塔南の先発に苦戦
塔 南   000000001=1
京都翔英  000000000=0

試合は翔英の右腕・遠藤、塔南の左腕・北﨑が息詰まる投手戦を展開した。
遠藤は、130㌔代後半の伸びのあるストレートにカーブで緩急をつけ、打者のタイミングを外した。毎回の11三振を奪った前回の3回戦・桂戦とは違い、打たせて取る投球を披露。8回を投げ、被安打はわずか1で、三塁を踏ませなかった。
一方の北﨑は、球速はないものの、ツーシームやチェンジアップを駆使。山本秀太主将の「相手バッテリーの頭脳的な配球にやられた」との言葉通り、ストライクゾーンとボールゾーンの出し入れがうまく、翔英打線のバットの芯を外した。
試合が動いたのは最終9回表。この回からマウンドに上がった翔英の今井が、1死から連打を浴び、二・三塁の大ピンチ。ここで4番・清水の放った打球は詰まりながらも左前への飛球に。翔英の左翼手・中家が猛ダッシュし、懸命にグラブを伸ばしたが、そのわずか先に打球が落ち、三塁走者がホームイン。ついにスコアボードに痛恨の「1」が刻まれた。翔英の今大会初失点が、無情にもこの試合の決勝点となった。
遠藤から「頼んだぞ」と、9回のマウンドを託された今井は「絶対に抑える気持ちだった。調子は悪くなかった。インコースを狙った球が中に入ってしまった。力不足で先輩たちに申し訳ない」と、試合後に悔し涙を流した。
山本秀太主将は、最後まで攻略できなかった塔南の北﨑について「ビデオを見て対策したが、実際に打席に立って対戦するとやはり違う。ストレートの軌道で来るツーシームが待ちきれずにタイミングが合わなかった」と悔やんだ。また、「このチームは2年生が主体。秋準優勝、春3位になれたのは彼らの力によるところが大きい。遠藤、今井が中心となって強いチームを作り、甲子園に出てほしい」と、後輩に夏2度目の優勝を託した。決勝点を与えた今井については「このチームを府内の上位に押し上げてくれた。心の底から感謝している。一生懸命やってくれた」と話した。

■21日の結果

《4回戦》
京都国際  010220010=6
花 園   100010000=2

立宇治、鳥羽との激闘制す/平安、東山、京都国際が4強

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は23日、わかさスタジアム京都で準々決勝4試合を行った。龍谷大平安、東山、京都国際がベスト4へ進出した。地元勢で唯一勝ち残っている立命館宇治は、午後7時にプレーボールの第4試合で鳥羽と対戦した。

《準々決勝》
立命館宇治 00002300001=6
鳥 羽   02200000000=5(延長11回)

立宇治は22日の4回戦で、洛西に8―1で7回コールド勝ちを収め、準々決勝に進出。この日の鳥羽戦に挑んだ。
序盤は、立宇治の先発・髙木と2番手の西成が失点。0―4と完全に鳥羽ペースとなった。
しかし立宇治は5回表に反撃開始。5番・大住の適時打と、振り逃げ捕逸で2点を返した。6回表は併殺崩れの間に1点を返し、1点差。なおも3番・井上の二塁打などで二・三塁とチャンスを広げ、ここで4番・森本が中前に逆転の2点適時打を放った。
西成が4、5回のピンチをいずれも三振で切り抜け、中盤の逆転劇につなげた。
試合は11回表に、立宇治の1番・中村が値千金の右前適時打を放ち、6―5で立宇治が勝利した。
きょう24日は休養日となり、準決勝2試合はあす25日、決勝戦は26日に行う。

■22日の結果
《4回戦》
南 丹   01000000=1
鳥 羽   00000701x=8(8回コールド)

洛 西   0000010=1
立命館宇治 0100601x=8(7回コールド)

23日の結果
《準々決勝》
龍谷大平安 01208=11
乙 訓   00000=0(5回コールド)

東 山   010103100=6
西舞鶴   100000000=1

塔 南   00001001=2
京都国際  00020052x=9(8回コールド)

立宇治4強 鳥羽を撃破/延長11回、中村が決勝打

連日の記録的猛暑の中、熱戦を展開している第100全国高校野球選手権記念京都大会。23日は、わかさスタジアム京都で準々決勝4試合を行い、地元の立命館宇治などがベスト4へ進出した。準決勝2試合はきょう25日、同スタジアムで行われる。立宇治は3年ぶりの決勝戦進出を懸け、京都国際と対戦する。

《準々決勝》
立命館宇治 00002300001=6
鳥 羽   02200000000=5(延長11回)

第4試合の鳥羽―立命館宇治は、第3試合が長引いたため予定より約30分遅れの午後7時1分にプレーボール。ナイトゲームで実施した。ナイター照明に照らされたグラウンドで両チームが激闘を展開し、立宇治が延長戦にもつれこむ熱戦を6―5で制した。
試合序盤は、立宇治がチャンスを生かせないまま、逆に4点を失い、完全に鳥羽ペースで進んだ。しかし2番手の西成が、ピンチを招きながらもそれ以上の失点を防ぐうちに、徐々に流れは立宇治に傾き始め、中盤の5、6回、5番・大住の適時打、4番・森本の2点適時打などで計5点を奪い、逆転に成功した。
立宇治は5―4で迎えた8回裏、内野ゴロの間に同点を許し、そのまま9回を終了。試合は延長戦に突入した。
迎えた11回表、立宇治は2死一・二塁の場面で1番・中村が「思い切りいくだけと打席に立った。打ったのはやや高めの外の真っ直ぐ。ライト前に落ちてくれてよかった」と、右前打で貴重な決勝点をたたき出した。
その裏の攻撃を、立宇治3番手の森井が3人で締め、ゲームセット。試合時間3時間36分の激闘を制し、2年ぶりのベスト4進出を決めた。

■「配慮ありがたかった」異例のナイトゲーム
この日の試合は、暑さ対策の一環で第3試合以降の開始時間を繰り下げ。第4試合の鳥羽―立命館宇治は、高校野球としては異例のナイトゲームになった。
球場では、午後9時50分ごろに「引率者、保護者のいない生徒は帰宅を」とアナウンスが流れ、同10時以降は太鼓やブラスバンドなど「鳴り物」を使った応援が禁止された。試合終了時間は午後10時37分だった。
立宇治の里井監督は「午後10時半に野球をしているなんて初めての経験」と振り返り「昼間に同じ試合をしていたら倒れていたと思う。(高野連の)配慮は両チームにとりありがたかったのでは」と話した。

■少年時代は南部ジャガーズで活躍/鳥羽・谷内隆悟投手
鳥羽の2番手には、かつて宇治の少年野球チームの南部ジャガーズで活躍し、エースナンバー「1」を背負う谷内隆悟投手が、6回表途中から登板した。最後に力尽きたが、しなやかな腕の振りからキレのある直球をコーナーに投げ込んだ。追い込んだ後は、チェンジアップで三振を奪うなど、打者のタイミングを外す好投を見せた。

【立宇治の監督、選手のコメント】
◆里井監督「精神的に厳しい戦いだったと思うが、選手たちらしく試合をしてくれた。0―4でリードされたときも鳥羽は攻撃の手を緩めず、これ以上差を広げられると厳しいと話していた。きょうの勝ちは大きい」
◆井上主将「最後は、勝ちたい気持ちが強い方が勝利をつかむと思っていた。試合終了後、鳥羽の橋口主将に『絶対に甲子園に行ってくれ。準決勝は応援に行くから』と言われ、感極まった。鳥羽はとても強くていいチーム。勝つことができ自信になった。鳥羽の分まで勝ちたい」
◆6回表、逆転の2点打を放った森本「それまで気持ちが入りすぎていい仕事ができていなかった。アウトコース低めのカーブを打った。これで準決勝、決勝は乗っていける」
◆3番手の森井「0―4とリードされ正直焦りはあったが、落ち着いてプレーすることができた。きょうはストレートが良く、自分の力を出せた。スライダーを交えればもっといい投球ができる」
◆決勝打を放った中村「集中力は限界だったが、ベンチやスタンドの応援で持ちこたえた。(最終打席は)チャンスだったし、絶対決めてやろうと挑んだ。これまでの試合でいちばん気持ちよかった」
◆2回途中からマウンドに立った西成「(前回の)西城陽戦より球のキレやコントロールは良くなっているが、もっと精度を上げられると思う。しっかり整え、次の試合も調子よく投げたい」

立宇治 36年ぶり甲子園まであと1つ/きょう龍谷大平安と決勝

第100回全国高校野球選手権記念京都大会は25日、わかさスタジアム京都で準決勝2試合を行った。地元の立命館宇治が京都国際と対戦し、延長10回の末、7―2で勝利。3年ぶりの決勝戦進出を決めた。立宇治はきょう26日、同スタジアムで、夏は36年ぶり3度目(宇治高時代を含む、立命館宇治としては初)の優勝を目指し龍谷大平安と戦う。午前9時にプレーボール。

■延長10回、大住 勝ち越しスクイズ/序盤拙攻も競り勝つ
《準決勝》
立命館宇治 0010010005=7
京都国際  0000200000=2(延長10回)

京都国際―立命館宇治の一戦は、準々決勝の鳥羽戦に続き2試合連続の延長戦になった。立宇治は序盤のチャンスを生かしきれず、7回終了までに11安打を放ちながら、得点は2。残塁は8を数えた。京都国際の先発・生駒の前に、拙攻を繰り返す苦しい試合運びとなったが、延長10回、大住のスクイズなどで勝ち越し、勝利をつかんだ。
立宇治は3回表に4番・森本の二塁打で1点を先制。5回裏に1―2と逆転を許したが、直後の6回表に8番・古賀の右犠飛ですぐに追い付いた。
試合は2―2のまま、延長戦に突入。立宇治は10回表、疲れが見え始めた生駒をここでようやく攻略。先頭の2番・西の二塁打などで1死一・三塁とし、ここで5番・大住がスクイズを決め、1点を勝ち越し。その後もチャンスを広げると、代打・上田と9番・西成に2点打が飛び出し、大量5点を奪って勝負を決めた。
立宇治の先発は、鳥羽戦でも先発した2年生左腕の髙木。鳥羽戦は2回途中で降板したが、この日は6回途中まで2失点と好投。ストレートをコーナーに決め、カーブを低めに集めた。
髙木から継投した西成は9回まで無失点で切り抜け、最後の10回は森井がゼロで締めた。

■卜部が好返球、サヨナラ防ぐ
9回裏には、立宇治の右翼手・卜部がチームを救うビッグプレーを見せた。2死二塁の一打サヨナラの場面で、京都国際の8番・早が右前打。この打球で、二走・上野が一気に本塁を狙ったが、卜部が本塁へ好返球。間一髪タッチアウトに仕留め、直後のビッグイニングにつなげた。
試合後、卜部は「コントロール、一発勝負を意識して練習してきた成果が出た。アウトにでき、うれしかった」と、この返球を振り返った。里井監督は「すばらしい返球だった。きょうの試合のキーマン」と絶賛した。
卜部は打撃でも3安打と活躍した。

【監督、選手のコメント】
◆里井監督
「気持ちはあったが、ヒット数と得点がかみ合わず攻め手を欠いた試合だった。(平安戦は)相手ペースになるだろうが、そこをどれだけ崩せるかに集中する。地面を這いつくばってでも1点、1アウトを取りにいく」
◆井上主将
「きょうの試合は嫌な感じはあったが、ピッチャーが踏ん張ってくれた。(決勝戦は)気持ちで勝つしかない。やることはやってきたので、諦めず、自分たちのペースで試合を進められたら」
◆10回表にスクイズを決めた大住
「ボールが2球続き、内野の動きも見えた。コントロールするより、アバウトに一塁側に当てたら先に行けると思った。平常心で、落ち着いてやるだけだった。劣勢になったときにどんなことができるか練習してきたが、それが生きてきた」

■25日の結果
《準決勝》
東 山   00100000=1
龍谷大平安 12030011x=8(8回コールド)

立宇治 準優勝/36年ぶりの悲願ならず

 

第100回全国高校野球選手権記念京都大会の決勝戦が26日、わかさスタジアム京都で行われた。3年ぶりの大一番に挑んだ立命館宇治は、龍谷大平安に0―11で敗れ準優勝。36年ぶり(宇治高時代を含む)の悲願は果たせなかった。京都大会は、龍谷大平安の4年ぶり34回目の優勝で閉幕した。

《決勝戦》
立命館宇治 000000000=0
龍谷大平安 10320203×=11

■平安の喜び「目に焼き付けろ」 立宇治、悔しさ来夏へ
立宇治は、先発の森井が先頭打者の初球に死球を与えるなど、制球が定まらず、自身のバント処理の悪送球も重なり、4点を献上。本来のピッチングを取り戻せなかった。3回途中から継投した西成も、絶好調の平安打線に捕まり、8回までに10安打を浴び、7点を失った。
一方の平安は終始そつのない攻撃を続け、11安打で11得点を叩き出した。
試合後、立宇治の里井監督は「(森井は)プレッシャーで、本来の投球ではなかったかも。それも含め、平安の見えない力。気分よく相手のやりたいような野球をさせてしまった」と肩を落とした。
今後に向け「きょうの負けをどう受け止め、どうつなげるかが重要」とした。「平安は昨年、うちがいま感じているような悔しい思いをし、それを跳ね返して優勝した。(試合後の)喜ぶ姿をしっかり目に焼き付け、あす以降の練習につなげてほしいと伝えた」と選手の今後に期待した。

■きょうの経験生かして/井上主将、後輩へ期待
主将の井上は「準々決勝、準決勝と逆転勝ちし、最後までやり切る粘り強い野球を体現してきたが、きょうは実力が足らなかった。監督の期待に応えられず申し訳ない」と悔やんだ。これまでを振り返り「仲間と2年半野球ができ、甲子園へ行く以上にいいものを見つけられた」とチームに感謝し、後輩へは「きょうの経験を次に生かしてほしい」と話した。
試合後、先発した森井が井上に「すみません」と頭を下げにきたという。「森井のおかげで決勝戦まで来ることができた。来年は優勝投手目指しやってくれと伝えた」と、やり取りを明かした。
井上は、ベンチで悔し泣きする森井の肩や頭に手を添え、平安の原田監督や松田主将のインタビューを見つめていた。

■えんじに染まるスタンド/千人の大応援団が鼓舞
この日の立宇治スタンドには、選手保護者やOB、卒業生に加え、系列中学校の生徒なども多く集まった。ほとんどの部活動が応援に駆け付けたといい、約千人が埋め尽くした。
野球部員や吹奏楽部(品田奈美部長)、チアリーダー部(中西七菜部長)が応援を先導。えんじ色の大応援団が、ナインを鼓舞し続けた。
試合後、チャールズ・フォックス校長は「君たちのおかげで学園中が一丸になった。きょうの悔しい気持ちは、次の成功への一歩になる。立宇治の誇りだ」とナインの健闘をたたえた。

【山本正宇治市長のコメント】
甲子園出場はかないませんでしたが、チーム一丸となり、最後まで全力プレーでベストを尽くした皆さんの戦いぶりにとても感動しております。宇治市民に大きな勇気と感動を与えてくださった皆さんに、宇治市を代表して心から拍手を送ります。