フリーパス、利用押し上げ/西小倉のりあいタクシー
フリーパス券の導入を契機に利用が急増してきた西小倉のりあいタクシー

1日利用者、約40人に急増

バス路線の廃止による新たな公共交通の確保に向け、宇治市の西小倉地区で試行実施している「のりあいタクシー」の取り組みで、7月から会員限定のフリーパス(千円、乗り放題)を導入し、週2日(火曜・金曜)「1日8便(4往復)」の運行を「1日13便」に増便したところ、利用者が2倍以上に増え、滑り出し上々だ。運行見直しから一ヵ月で示された反響に、事業を進める西小倉自治連合会は「非常に順調に推移している」と手応えをつかんでいる。

宇治市は赤字バス路線廃止による代替交通の支援制度として「のりあい交通事業」を導入している。
同「事業」は路線廃止で空白地帯を迎える地域住民と市、交通事業者の3者が協定し、地域ニーズに応じた交通形態やダイヤなどを検討し、効率的なバス(タクシー)運行を目指す制度。
赤字分を市とバス利用する地域が規定の割合に応じて負担し、赤字が経費の半分を占める場合(収益率50%)は市と地域が赤字分を半分ずつ負担。地域の努力で赤字が減れば市の補助割合が増え、その分、地域負担が軽くなる仕組みだ。
明星町(約840世帯)では試験運行を踏まえ2015年度から本格的に、午前6時~午後7時台まで一日12本(明星町3丁目~JR宇治・宇治文化センター、運賃片道220円)でバス運行。
西小倉自治連合会(約6600世帯)では昨年10月から試験運行を始め、週2日、年間90日間の条件で近鉄小倉駅~砂田~蓮池宇治郵便局前~JR宇治駅北口~市役所~文化センター前を運行路線とする専用タクシーのルートを策定。
事業者の加茂タクシーが1回の利用料金300円(小人150円)=会員外は500円(同時250円)=の運賃でスタートさせ、「1日50人」の利用者を見込んだものの、利用者数が「1日14人」と低迷。じり貧状態を解消し、利便性アップを図るため、利用者アンケートを踏まえ7月から運行計画を見直した。
見直しでは中型4人乗りタクシーから9人乗りジャンボタクシーに改め、宇治武田病院の午前診に間に合うよう、午前10時(近鉄小倉駅西口)の始発を午前8時10分に前倒し。病院行の便を3便加えるなど、より利用しやすいように改めた。
自治連合会のタクシー運営委員会(亀井義和委員長)によると、7月中の1日利用は約40人。最大で44人まで急増している。
利用が増えた理由について、亀井委員長は「乗り放題というフリーパス券購入者が約170人に上っていることと、ジャンボタクシーにしたことによる乗りやすさ」を指摘。
当初282世帯(1世帯4人まで)だった会員数も目下は30%増の367世帯まで増えており「小倉方面に行くのに利用したという折居台の人からの声もいただいており、フリーパス効果で一日利用をさらに伸ばしたい」と意気込んでいる。
8月も「みんなで乗って残そう それが地域のまちづくりと活性化に!」を合言葉に積極的な利用をPRすることにしており、趣旨に賛同したサポート会員(4月からは500円)を受付中。
詳しくはのりあい運営委員会の亀井委員長(℡23・1862)または初田隆史事務局長(℡22・4626)まで連絡を。【岡本幸一】