福島の元気、日本の元気に/宇治で復興ひまわり挙式
ひまわり挙式で仲間の祝福を受ける森田さん、山本さん

里親PJがご縁、仲間祝福

ヒマワリを復興のシンボルにする「福島ひまわり里親プロジェクト」に協力している宇治市内の鍼灸整骨院のスタッフと山口県の女性がプロジェクトがご縁でめでたくカップル誕生となり、5日、西小倉コミセンで仲間に囲まれた挙式を行った。
同「里親プロジェクト」は、福島市内で放射線量の独自調査などに取り組む人材育成会社経営の半田真仁さん(40)ら若手経営者が集まり、東日本大震災が起きた11年3月に立ち上げた。
プロジェクトでは復興のシンボルにしたヒマワリの種(1袋50粒入り、500円)を販売して、購入した人たちが各地で育て、生育したヒマワリから新しい種を採取し、福島に送り返す「里親さん」を募っている。
各地に発送する種の袋詰め作業が福島県内の作業所に通う人たちの仕事を生み出し、ヒマワリを育てる作業を通して福島を忘れないことにつなげる。
福島で育ったヒマワリを里親が見に来ることで観光振興にもつなげる狙いもあり、趣旨に賛同した支援の輪は年ごとに広がっている。
いち早く宇治市内でヒマワリを育て、種を福島に送り届けているのは宇治市伊勢田町で「のぞみ鍼灸整骨院」を経営する小嶋道範さん(44)とそのスタッフたち。
NPO法人チームふくしまの活動を通してスタッフの森田恵さん(34)が山口県の役所に勤務する山本由貴恵さん(40)と出会い、巨椋池干拓地のヒマワリ畑で挙式するプランが浮上した。
連日の酷暑でヒマワリの立ち枯れが目立つため、チームふくしま関西支部が西小倉コミセンで主催した(有)香取感動マネジメントの香取貴信代表を迎えた講演会の席上、人前結婚式を開くことにした。
ヤンキー少年だった香取さんは高校1年の時、東京ディズニーランドでアルバイトを始め、日々の作業の中で仕事、教育、サービスの本当の意味と遭遇。「社会人として大切なことはみんなディズニーランドで教わった」(こう書房)は18万部を発行し、人材育成や感動サービスをテーマに全国各地を飛び回っている。
講演会では、ひまわり里親プロジェクトの誕生に関わった香取さんと半田さんが対談し、「気象衛星ひまわりから福島を撮影して、福島中が黄色いヒマワリ色になれば面白い」「2020年の東京五輪の聖火リレーでは沿道にヒマワリを並べ、世界に里親プロジェクトを発信しよう」「東京五輪の後は、里親プロジェクトもステージアップさせ、日本を元気にする取り組みにする。そのきっかけを宇治にしよう」――とスケールの大きな景気の良い大風呂敷の発言が2人から飛び出し、会場は早くもオーバーヒート。
半田さんが「長州をはじめ西日本からすれば今年は明治150年だが、会津からすれば戊辰150年」とし、不倶戴天の福島と山口、京都をつなぐ森田さん、山本さんのラブロマンスを介在した里親プロジェクトならではの挙式を祝福。
会場に詰めかけた60人の仲間が2人の新たな旅立ちを祝福した。【岡本幸一】