知名度アップに苦渋の選択?!

源氏物語をテーマにしたまちづくりを進める宇治市が創設した「紫式部文学賞」の発表場所が、今年から京都市内のホテルに会場を移すことになった。このほど開いたイベント実行委員会(会長=山本正市長)の総会で了承を得た。受賞作発表はこれまで市役所(8月上旬)で開き、11月に文化センターで贈呈式を開いてきたが、今年は9月24日(月・祝)ウェスティン都ホテル京都で贈呈式及び記者発表を開催する。市役所から京都市内のホテルに発表会場を変更したことについて、市は「紫式部文学賞の知名度を全国的にさらに高めたい」からと説明。文学賞受賞者の講演会は11月18日(日)に宇治市源氏物語ミュージアム講座室で開く。参加費は一人500円を徴収し、応募多数の場合は抽選にするという。

宇治市は「源氏物語」(全五十四帖)の最後の十帖が宇治を舞台に移し、世に「宇治十帖」と呼ばれることをふまえ、源氏物語をテーマにしたまちづくりを「源氏ろまん」事業として創設してきた。
伝統ある日本女性文学の継承・発展と、市民文化の向上を図るため紫式部文学賞(副賞200万円)と紫式部市民文化賞(副賞30万円)を設けており、今年で28回目を迎える。
文学賞、市民文化賞はこれまで市役所で8月(文学賞)、9月(市民文化賞)に受賞者を発表。11月に文化センターで贈呈式、記念イベントを開いてきた。
総会に示した今年度の「源氏ろまん2018」基本方針、事業計画では、中心的な事業の紫式部文学賞・紫式部市民文化賞について「贈呈式及び記念イベント」から「贈呈式及び記者発表」へ形式を改めると明記した。
また、市民文化賞贈呈式及び記者発表と文学賞受賞者講演会を同日の午前・午後にセット。昨年までは無料(応募多数の場合は抽選)だった文化センターでの「贈呈式・記念イベント」を取り止め、源氏ミュージアム講座室に会場変更し、講演会については参加費を徴収する有料制に改めるなど抜本的に見直している。【岡本幸一】