KASANEOが発信/京都文教大学生プロジェクト
日本庭園の中の茶室で開かれたKASANEO展示会

京都文教大学地域連携学生プロジェクト「KASANEO(カサネオ)」の初となる提供衣服の展示会が15日、同大学にある茶室「樹心亭」で開かれた。代表の渡邉綾乃さん(総合社会学部3年生)を中心に、古着をベースにした新しい発想に魅せられた幅広い年代の学生らが交流を深め、さらなる取り組みの充実を目指している。
今年5月、新規プロジェクトに採択されたKASANEO(カサネオ)。ファッションを通じ世代交流できる場づくりを志向し、世代や思い出などを「重(かさ)ねる」意をその名に込めた。同大学をはじめ佛教大学を含む学部・学年を超えた学生6人と、同大学で履修、ゼミ活動に励む市高齢者アカデミーの学生たちも取り組みに参加している。
主にアカデミー生を対象に、これまで40~70代の市民などから、若いころに着ていて今では着用しなくなった衣服を当時の思い出とともに提供してもらう。
渡邊さんらが、自分たちが普段使うものも合わせるなどし、提供された服の着こなしを考え、これまでコープ桃山(9月)、オグザニア大作戦(同)でファッションショーを開催。自分たちの手で10月に雑誌を創刊し、高齢者のエッセイを掲載するなど人生の先輩の個性や趣味を生かす工夫も施す。
提供に際しては、「学内でアカデミー生たちと顔を合わせて話すなど、思い出を聞き取る」と渡邉さん。初の展示会を学食裏にある日本庭園内の趣きある茶室「樹心亭」で開き、ゆったりとした時間を過ごせるスペースに提供者のコメント(「思い出カード」)を服に添えて展示。ショーの模様を放映し、メンバーと来場者の交流も盛んに―と願いを込める。
直近の地域クラウド交流会でプレゼン最多票も獲得した熱意あふれる渡邉さんは「ファッションは、20年周期。高齢者も盛り上がることができる話題で、世代交流も進む」、アドバイザー教員の黒宮一太准教授も「地域活動というと躊躇する感もあるが、ファッションは自然に入りやすいのでは」と熱気が増す。活動継続も見据え、宇治橋通り商店街わんさかフェスタではフリマを開いた。12月8日(土)午後1時から、同大学ともいきフェスタでファッションショーを行う。