笑顔で乗り越えよう/城陽「さんさんフェスタ」
対談で質問に答える柏崎桃子さん(左)

男女共同参画社会を目指して城陽市内で活動する団体が集う「さんさんフェスタ」が17日、文化パルク城陽で開かれた。
男女がお互いの人権を尊重し、個性や能力を発揮できる男女共同参画社会の実現のために毎年開催しており、今回で23回目。「ぱれっとJOYO市民会議」(一井温子会長)と「さんさんフェスタ企画運営委員会」(一井温子委員長)が実施主体となり、多彩な企画・展示や講演会を行った。
この日は、介護福祉士でお笑い芸人の柏崎桃子さん(39)が来所し「はたらくシングルマザーと発達障がいの息子の奮闘記」と題して講演。ハンディを持つ息子を育てながら、芸能活動と福祉施設勤務を行うようになるまでの経過を語った。
17歳で妊娠、結婚し18歳で一児の母となった柏崎さん。幼稚園に入った子供に障害があることが判明して以降も、祖母の認知症や夫の浮気といった問題が次々と降りかかり、ふさぎこむ毎日を送っていたという。
そんな柏崎さんに力を与えたのは「お母さんが死んじゃったら、僕は一人になっちゃうよ」という息子の言葉だった。「何がなんでもこの子を守りたいと決めた」と涙交じりに語る柏崎さんを前に、会場からもすすり泣きの声が聞こえた。
息子を温かく見守ることを通して、周囲の問題に一つ一つ向き合っていくことを心がけるようになったと話す柏崎さん。息子の学校に支援学級ができ先生から丁寧な指導をもらえたり、自身がヘルパー2級の資格を取得し生活の糧を得ることができたりと人生が好転していったという。
柏崎さんは「障害があろうがなかろうが、人にはやれることとやれないことがある。世の中には合う人もいれば合わない人もいる。いろいろあるけど諦めないで、笑顔で乗り越えていってほしい」と参加者にエールを送った。
講演後の対談では、発達障害の子を持つ親からの質問に答えて「他人の子と比べて悲観するのではなく、できないことを含めて認めてあげる」「内にこもって保護者が全部背負うのではなく、外に出て助けてくれる人を探して」と優しくアドバイスした。
このほか、文化パルク城陽内の各会場では、映画やコンサートに加えて36団体が活動をアピール。パネル展示や手作り品販売、けん玉や魚つりゲームなど「親子で遊ぼう」コーナーやカフェも開店し、来場者を出迎えた。