〝デコ鮭〟に復興の願い/城南菱創高美術部
「シェイク・ハンド」の出展作を披露する城南菱創高美術部員たち

東日本大震災から間もなく8年。宇治市小倉町の府立城南菱創高校美術部の部員たちが、東北ゆかりの鮭(サケ)のマスコットを装飾し、被災地を支援するチャリティー展に参加する。〝デコ鮭〟に復興の願いを重ね、心のつながりを届ける。
岩手県大槌町の手芸グループ「おおつちおばちゃんくらぶ」が取り組む「Shake・Hand(シェイク・ハンド)3・11inおおつち」。震災で故郷を離れざるを得なかった人々が、サケが生まれた川に戻るように、近い日、家族と一緒に暮らせるように―との願いが込められた東北支援チャリティー展で、3回目を迎える。
同くらぶが縫製した無地のサケのマスコットを出展者が購入し、自由にデコレーション。加飾されたマスコットのチャリティー販売の収益などが、被災地に寄付される。城南菱創高美術部は、前身の慈善展示から参加してきた。

部員たちが飾り付けた個性豊かなデコ鮭

今回は部員ら8人と國松万琴顧問が作成。サケのマスコットをビーズやカラーペン、ボタンなどで彩ったり、個性的に着色したりした。
部長の今井萌花さん(2年)は、ビーズをつなげて人々のつながりを表した。「時間が経過しても、東北の人々の心の傷は癒えていない。(作品を)購入してもらい、現地の人に必要なものがより多く届いたら」と願う。
姉もシェイク・ハンドに参加した松井麻音さん(1年)は「いろいろな人に見てもらい、遠くからでも応援している―とメッセージが伝われば」と話す。明るい方向に進んでほしい―と、造花やビーズなどを華やかにあしらい、人魚のイメージの作品を完成させた。
國松顧問は「被災地のことに関わってほしい」との思いから部員に出展を呼び掛け、恒例の活動に定着した。草の根の被災地支援に「震災について考える機会にし、アートを通じて協力できることを知ってほしい。これが伝統になれば」と期待を込めた。