大迫力の取組に歓声/10年ぶり大相撲宇治場所
結びの一番でがっぷり四つの力勝負をする鶴竜と豪栄道

大相撲の春巡業「宇治場所」が5日、宇治市の府立山城総合運動公園「太陽が丘」体育館で開かれた。同市での開催は2009年以来10年ぶり。横綱・鶴竜や大関に昇進した貴景勝をはじめ幕内・十両ら力士約170人が土俵に上がり、熱気ほとばしる取組に会場が沸いた。
山本哲治・中村藤吉両氏ら地元の政財界人が顧問を務める大相撲宇治場所実行委員会(平田研一委員長)の主催。府内外から集まった約2700人が声援を送った。
この日は、朝の公開稽古から始まった。序二段、三段目、幕下のトーナメントに続いて、力士が輪になり独特の節回しで笑いや悲哀を込めて歌う「相撲甚句」や、相撲の禁じ手をユーモラスに紹介する「初切(しょっきり)」でも老若男女を楽しませた。
観客は、間近に通る力士のびん付け油の甘い香りに包まれた。ひいきの力士にサインをもらったり、一緒に記念写真に納まってもらったりし、ファンサービスを堪能。化粧まわしを付けた鶴竜が土俵入りで四股を踏むと、会場から「よいしょ、よいしょ」の掛け声も。
主催者を代表し、平田実行委員長は「10年ぶりの宇治場所。テレビではなく、実際に〝お相撲さん〟を目で見て、元気を持って帰ってください」と挨拶。西脇隆俊府知事(代理・川口龍雄府山城広域振興局長)、橋本幸三府教育長、山本正宇治市長が「相撲の魅力を存分に味わい、さらに相撲ファンになって」「力士が土俵で正々堂々技と力を競い合う姿は大迫力。心技体を通じて青少年の健全育成につながるスポーツ」などと呼び掛けた。

本場所でも明暗を分けた貴景勝VS栃ノ心

三役の取組では、がっぷり四つの力勝負に熱視線。貴景勝は組んでも強さを発揮し、栃ノ心に押し出しで勝利。結びの一番で鶴竜が豪栄道をうっちゃりで制すると、ひときわ大きな歓声が上がった。