五穀豊穣、健康を祈願/宇治田原・熊蔵神社で春祭り

宇治田原町立川の鷲峰山系御林山中腹にある熊蔵神社(高屋光政宮司)で11日、五穀豊穣に感謝する「春祭り」が営まれた。
同社は、糠塚谷(ぬかづかだに)の奥より1㌔ほど上がった通り峰という山頂付近に位置する。古くは熊倉院とも呼ばれ守護の地であった。祭神は岩山の双栗神社から分祀された熊野杼樟日命(クマノクスヒノミコト)と天照大神(アマテラスオオミカミ)。神像は花崗岩製で神官姿をしており、平安時代末期に作られたとされ、住民から長寿の神として親しまれている。
例祭は毎年4月11日に春祭り、9月11日に秋祭り(収穫祭)、12月11日に冬祭り(感謝祭)、正月三が日に新年祭りを行っていて、取り仕切りは1年ごとに交代する宮守の仕事とされている。
宮守は毎年2月11日に行われる立川の糠塚(ぬかづか)集落に伝わる伝統行事「神縄座(かんじょうざ)」で当屋を務め、その責任を全うする。今年は森田修さん(76)が宮守を務めることとなった。
この日は高屋宮司をはじめ、宮守の森田さんや奉賛会(亀井利幸会長、会員66人)のメンバー、地域住民など約40人が朝早くから集まった。
髙屋宮司が大麻(おおぬさ)を振りかざし、修祓(しゅばつ)を行ったあと、祝詞(のりと)を奉上。そのあと、参列者が一人ひとり本殿に向かって玉串を奉納。手を合わせて一礼し、集落の安全や家族の健康などを祈願した。