祇園辻利の出前授業でお茶に触れる生徒たち

京都府教委が今年度に始めた企業や大学と連携した「未来の担い手プログラム」の研究校指定を受ける「宇治黄檗学園」市立黄檗中学校(原田繁校長、370人)で28日、その初講となる㈱祇園辻利による出前授業が行われ、生徒たちが「世界に日本茶を普及させるには」の課題に向き合った。3学期にある他校生徒も参加するコンテストを目標に、プレゼンテーションの中身を練っていく。
府教委は今年度から3カ年、「未来の担い手プログラム」研究校に府内の5校を指定。このうち、宇治茶に縁ある同校は、㈱祇園辻利とタッグを組む。同校のほかには、美濃吉(瑞穂中)、京都大学iPS細胞研究所(寺戸中)、㈱丹波王国(弥栄中)、グンゼ㈱(東稜中)の組み合わせを予定し、将来を見据えた課題解決型の学習を進める。
狙いは、京都を中心に活躍する企業・大学と連携し、生徒が茶会に出た時に幾度となく直面するだろう「答えのない問い」に取り組み、これまで育んだ能力を複合的に活用して総合・実践力を身に付けること。初年度は2年生を対象にし、年3回ほど企業が学校を訪れ、課題の提示、解決に向けたサポートを行い、生徒たちはグループに分かれ、思考やアイデアをブラッシュアップし、校内選抜されたチームが「きょうと明日へのチャレンジコンテスト」(3学期中)に出場する。
㈱祇園辻利が課題に挙げたのは、「世界中に日本茶を普及させるにはどうすればよいか?」。この日は、三好正晃代表取締役をはじめスタッフが来校し、企業理念、宇治茶の由来を2年生107人に伝えたあと、事前に学びを得たリーダー役の生徒が辻利のハッピを身にまとい、石臼を挽いて抹茶にし、碾茶や煎茶をはじめ、多種多様な茶葉をよく見て、嗅ぎ、食べるなどお茶の特性に迫った。
広野中教務主任などを務め、現在は府教委でこのプログラムの企画実現に力を込めた菊井雅志指導主事らも生徒の関心などに注目を振り向けた。