お寺インスタ「いいね!」/映える魅力、宇治で花盛り
国内外から注目される平等院のインスタ

宇治市内の寺院がインターネットの写真共有サイト・インスタグラムに開設した公式アカウントが、国内外で好評だ。日常的に参拝する習慣がない若者層や外国人観光客にも、見頃の花や四季の様子などの情報を効果的に提供でき、魅力発信の新たな手法として力を発揮している。

三室戸寺は花の情報を中心に発信

インスタは若者に人気のSNS(会員制交流サイト)。「花の寺」として有名な三室戸寺(菟道滋賀谷)は、周囲の「写真が見たい」との声をきっかけにインスタを始めた。アジサイやハス、紅葉、桜、ツツジ、シャクナゲなど庭園の情報を紹介する公式ホームページの「花だより」を元に、見頃の花の写真を中心に投稿する。

萬福寺の菩薩像へ熱いコメントも

黄檗山萬福寺(五ケ庄三番割)は3年ほど前からインスタを開設。「中国様式の萬福寺の特徴」が分かるよう工夫している。伽藍の守神・華光菩薩像の写真にはフォロワーから「美しいお顔立ち 見る度に惚れ惚れします…」と感嘆のコメントも。キーワード検索用の目印「#(ハッシュタグ)」を使い、参拝客に「#黄檗山萬福寺」「#manpukuji」を付けて同寺でのベストショットの投稿を呼び掛けている。
世界遺産・平等院(宇治蓮華)はインスタに宗教色を前面に出さず、季節感やタイムリーなものを大切にしているという。フォロワー数は9275人(29日現在)。内訳は国内7割、海外3割で、海外は台湾が多数を占める。
インスタは、関連するワードからフォロー外のユーザーにも興味を持ってもらいやすいのが長所。平等院で担当する事務局の宮城沙紀さん(31)は「ホームページの検索では『寺に行こう』『宇治に行こう』という前提があり、初めて見つけてもらえる。こんな所にいってみたいというきっかけになるのがSNSの良さ」と話す。来日前の外国人が花の開花状況を尋ねるコメントを投稿するなど、電話ではハードルが高いと感じる質問も気軽にやり取りができ、「コメントの誉め言葉が励みになる」と喜ぶ。