工業のあす担う人材に/田辺高校で企業交流会
市内事業所の担当者から製品の特長を聞き取る生徒たち

府立田辺高校(今川雅之校長)の機械技術科3年生23人が地元企業の担当者らと膝を交え業務内容などを見聞きする企業交流会が11日、京田辺市商工会館CIKビルで開かれた。京田辺市、京田辺商工会と連携した初の取り組みは、これまでもミニインターンシップなどで関わりの深かった事業所と高校生が、さらに接触できるまたとない機会となり、早期離職やミスマッチを防ぐ狙いもある。
設立以来、自動車や電気技術、機械技術など工業に関する学科が充実する府立田辺高校。京田辺市産業振興ビジョンに掲げる「工業の担い手確保と育成」に基づき、市、商工会との3者連携で市内事業所の工場見学、ミニインターンシップを2016年に開始。18年からは社長による講義、1日工場体験、発表会を加え、生徒たちの学習意欲や専門性をより高めてきた。
同校がこれらの取り組みに参加する地元企業に働き掛け、実現した初めての企業交流会。求人票だけでは分からない会社の中身に迫る機会は、大学生より企業との接点が少ない高校生には希少なケースで、若年離職、ミスマッチをなくしたい事業所や学校の意図もある。
会場では、午前・午後に分けて11事業所がプレゼンを行い、交流ブースを展開。いずれも市内に本社や工場を構える実力ある企業が軒を並べ、3~5人グループになってブースを訪ねる生徒たちが担当者の言葉にじっくりと耳を傾け、直に製品のモデルに手を触れ、時折メモにペンを走らせるなどした。
このうち、㈱ニチダイブースでは、宇宙に飛ばすロケットや、はたまた海底掘削機器に使うステンレス製フィルターに生徒たちが目を輝かせ、研磨材の圧倒的な国内シェアを誇るニッタ・ハース㈱の充実した福利厚生なども紹介された。
企業PRとブース展開の前に生徒を励ました上村崇市長も、担当者とのやり取りに注目を寄せ、「市内にある他の企業にも輪が広がってほしい」と願った。