拳四朗 歓喜V6/プロボクシング
リズミカルなボクシングで挑戦者を圧倒する拳四朗

世界ボクシング評議会(WBC)ライトフライ級チャンピオン・拳四朗(27)=BMB、本名・寺地拳四朗、城陽市出身=は12日、エディオンアリーナ大阪で、同級1位のジョナサン・タコニン(フィリピン)に4ラウンドTKO勝ちし、日本人現役世界王者最多の6度目の防衛を果たした。地元後援会(石田實名誉会長、安道光二会長)は29日(月)に京都市内のホテルで「総会とⅤ6祝勝会」を開くことを決定。拳四朗を囲んで会員らが勝利の美酒に酔いしれる。
昨年末の防衛戦から半年以上の試合間隔が開いた拳四朗だが、ふるさと京都はもちろん、奈良朱雀高校時代に過ごした奈良に隣接し、母校・関西大学がある大阪の地でのⅤ6防衛戦で、最高のポテンシャルを発揮した。
さらに強くなったチャンピオン・拳四朗の姿を、地元後援会員らの前で披露した。これで、同じライトフライ級・伝説の世界チャンピオン、具志堅用高さんが持つ13回連続防衛の日本記録へまた一歩近づき、早ければ再来年(2021年)にも肩を並べ、追い抜く可能性が出てきた。
この日の挑戦者は、同級1位のタコニン(フィリピン)。拳四朗が世界王者を奪取したガニガン・ロペス(メキシコ)との2回の戦いを前に、17年4月と昨年4月にサウスポー対策として父・永(ひさし)さん(55)とともにフィリピン合宿に出向き、スパーリングを重ねた相手でもあった。
試合は、左ジャブでリズムを作りながら絶妙の距離感を保つ拳四朗に対し、タコニンは得意の強烈な左ストレートを繰り出すため、接近戦に持ち込もうとする戦法。
スピード感にあふれた世界戦は、序盤に早くも決着。4ラウンドに拳四朗が有効打を連発し、一気にTKOで勝利、エディオンアリーナ大阪は歓喜の渦に包まれた。
これで拳四朗のプロ戦績は16戦全勝(9KO)となり、ライトフライ級、絶対王者への階段を着々と昇りつつある。ファンの期待は、WBA同級王者・京口紘人(ワタナベ)との統一戦。この大一番のマッチメイク実現へ向けた期待はますます高まりそうだ。