廃校跡地活用し憩いの場に/宇治田原「ハートフル化石広場」
大勢で賑わうハート型の芝生が特徴的な「ハートフル化石広場」

過疎化に伴い2007年3月に廃校となった宇治田原町立奥山田小学校の跡地に『奥山田ハートフル化石広場』がオープンし、12年ぶりに子供たちの歓声が響き渡った。跡地周辺には高齢者がグラウンド・ゴルフを楽しんでいる場所もあり、3世代が憩える新スポット。14日にはオープニングセレモニーが開かれ、集まった約40人が末永く愛される施設になることを祈念した。
国道307号の奥山田バイパスの工事現場で2015年2月、約1700万年前の地層から保存状態の良いイルカの化石などが多数発見され、話題に。子供たちにとっても、山々に囲まれた郷土が、太古の昔は海の底だったことを知るきっかけになった。
地元の奥山田区の上辻宏和区長(当時)らが化石の保管と体験施設を整備するよう行政に働き掛け、宇治田原町教育委員会が一昨年度、奥山田小跡地に整備。既に学校の授業などに活用している。

化石のある地層を表現した遊具で遊ぶ子供

継続事業として、昨年度は広場整備を進め、芝の養生期間を経て、14日に供用を開始した。広場は、宇治田原町がハート型の地形であるため、芝生でハートをかたどったほか、化石のある地層を表現した子供向けの遊具、平均台、健康器具(ぶら下がり、背のばしベンチ)、駐車場23台分などを整備。総事業費は約3700万円で、国の地方創生推進交付金を活用した。
今年度は同一敷地内にある奥山田ふれあい交流館(旧・奥山田小学校の校舎)内に化石に関する座学教室、展示室を整備する予定。京都大学総合博物館に保管されているイルカの化石のレプリカも製作して展示する。
オープニングセレモニーでは西谷信夫町長が「今年度も座学教室等の整備を予定しており、関係機関とも今後の運営について協議する中で、ハード・ソフト両面で、さらなる充実を図りたい。この広場が奥山田区をはじめ、町内外の皆さんにとって、化石という地域資源を基に心温まり、親しみを感じる憩い、集いの場として末永く活用してもらえれば」と挨拶した。
来賓の谷口整・町議会議長は「かつて奥山田小グラウンドで走り回り、成長してきた一人として、跡地が新しく生まれ変わったことは大変うれしい。奥山田小から子供たちの元気な声が聞こえなくなり、10年余りが経ったが、にぎやかな声が戻ってくることを願っている」と思いを込めた祝辞を添えた。
このあと、西谷町長、谷口議長、奥山田区の上辻正博区長、上辻宏和前区長が祝いのテープカット。広場では早速、子供たちのにぎやかな声が響き、集落にこだました。