第101回全国高校野球選手権京都大会/2019年7月6日~28日
力強く選手宣誓する花園の高田賢三主将

夏の選手権大会、組み合わせ決まる

第101回全国高校野球選手権京都大会の組み合わせ抽選会が6月22日、京都市伏見区の京都工学院高校で行われ、参加75チーム(77校)の対戦相手が決まった。また、開会式の選手宣誓を決める1番くじは花園が引いた。大会は7月6日に、わかさスタジアム京都(京都市)で開幕し、翌7日からは太陽が丘球場(宇治市)、あやべ球場(綾部市)でも試合が始まる。決勝は24日の予定。

「甲子園への道」101回目の夏開幕

第101回『全国高等学校野球選手権・京都大会』が7月6日に開幕。わかさスタジアム京都でのセレモニーでは、前年優勝の龍谷大平安と準優勝の立命館宇治に続き、全75チーム(77校)が堂々と入場行進。山本正宇治市長も見守る中、球児たちの熱い夏が幕を開けた。
今大会のキャッチフレーズは「新たに刻む、ぼくらの軌跡。」。
開会式では、大会会長の砂田浩彰京都府高野連会長が「一投一打にその全てをかけて、練習の成果を存分に発揮して。皆さんのひたむきなプレーは高校野球ファンに感動と勇気を与える。どうか、悔いのない納得のプレーでゲームセットの瞬間を迎えて」と球児たちの健闘を祈り、朝日新聞社・鈴木まゆみ京都総局長は「101回大会を迎え新しい歴史の1ページを開くことができた。あるプロ野球選手が高校野球の夏の大会が野球人生で一番熱くなる時と話していた。そんな熱い夏がいよいよ始まる。厳しい練習を乗り越えた自分を信じ、ともに練習してきた仲間との絆を信じ、うつむかず、声を出して最後まで挑戦して」と激励した。
西脇隆俊京都府知事と門川大作京都市長も祝辞を述べ、球児たちが新たな軌跡を刻む「101回目の夏」が始まった。

新しい時代を切りひらく

第101回『全国高等学校野球選手権・京都大会』の開会式で選手宣誓の大役を務めたのは花園の高田賢三主将。
「101回目を迎えたこの大会は、令和元年という新たな時代のスタートを飾る記念すべき大会です。これまで、厳しい練習をともに乗り越えてきた仲間との絆を胸に、日頃から支えていただいている多くの方々に感謝をし、他者への敬意とフェアプレーの精神を持ち、最後まで諦めることなく、力の限り全力で戦います」と約束し、「新しい時代を切りひらいていくエネルギーあふれる大会にする」ことを誓った。

精華学園が新たな一歩、大会初日の結果

大会初日は1回戦2試合。創部したばかりの京都精華学園が登場し、新たな一歩を踏み出した。
きょう7日からは、太陽が丘、あやべの両球場でも夢の舞台を目指す熱戦の幕が開く。

《1回戦》
向 陽   0001000=1
宮 津   1020113x=8
(7回コールド)

塔 南   43564=22
京都精華学園00032=5
(5回コールド)

夢の舞台目指し、地元球児が躍動

第101回『全国高等学校野球選手権・京都大会』2・3日目。1・2回戦計12試合が行われ、地元球児が夢の舞台を目指して白球を追いかけた。
8日のあやべ球場第2試合は西城陽VS田辺の地元対決。今春、乙訓から異動の染田賢作監督率いる西城陽が、序盤の劣勢を跳ね返し、初陣を飾った。
西城陽は2‐4で迎えた7回表、長谷川和哉のタイムリーで1点差とすると、吉田健介が外角の真っ直ぐを逆らわずにレフト線へ弾き返し同点。さらに松本一希が、ライトへの犠牲フライで決勝点を叩き出した。
エースが2回4失点で降板するまさかの展開にも動じず、2番手の横川竜之進が勢いづいた田辺打線の勢いを削ぎ、井上周汰が1年生とは思えない度胸満点のピッチングでねじ伏せた。
一方の田辺も見せ場を作った。1、2回に巖拳心、安宅託久洞、中島一斗がタイムリーを放ってチームに勢いをつけると、先発の稲内美天は、足をつるアクシデントで6、7回のマウンドを譲ったものの、緩急自在の投球でしっかりとゲームメーク。しかし一歩及ばず、4年ぶりの初戦突破を目指した夏が幕を閉じた。

西城陽継投 宇治トリオ

全国高校野球選手権京都大会3日目。西城陽は「宇治トリオ」の継投で勝利を収めた。
先発の井上紘汰(3年)、リリーフ横川竜之進(2年)、セーブを決めた井上周汰(1年)は、いずれも宇治コンドル~宇治中学校出身。紘汰と周汰は兄弟だ。

3年ぶりの頂点へ翔英が快勝発進/城陽、廣学館は延長戦で涙/すばる本塁遠く

このほか京都翔英は、プロも注目する先発の遠藤慎也が6回1安打、2番手の今井大志が3回ノーヒットピッチングを披露。桃山打線にスキを与えず6‐0で快勝し、3年ぶりの甲子園を目指して好スタートを切った。
一方で、南丹と対戦した城陽は、布施魁陸のホームランなどで初回の4失点を跳ね返したが、その後は勝ち越し点が奪えず、延長11回に力尽きた。
強豪・東山に挑んだ京都すばるは本塁が遠く、無念の初戦敗退となり、京都廣学館は大量7点リードを守り切れず、京都両洋に延長12回サヨナラ負け。野球の怖さを知る悔しい夏となった。

ホームラン

大会2・3日目。計12試合が行われ、次の4選手が本塁打を放った。
鈴木遼(京都翔英)、布施魁陸(城陽)、髙尾陽生(大江)、公庄勇斗(京都両洋)

大会2・3日目の結果

《1回戦》
京都翔英  100021101=6
桃 山   000000000=0

鴨 沂   02020000=4
海 洋   31012004x=11
(8回コールド)

洛 星   0010103001=6
大 江   3000200000=5
(延長10回)

京都すばる 000000000=0
東 山   10011001×=4

洛 西   100001332=10
東舞鶴   000000300=3

城 陽   00220000000=4
南 丹   40000000001x=5
(延長11回)

京都成章  000120101=5
京都工学院 000000100=1

網 野   000000000=0
西舞鶴   00001000×=1

京都廣学館 022510000000=10
京都両洋  201006010001x=11
(延長12回)

《2回戦》
龍谷大平安 1320010=7
花 園   0000000=0
(7回コールド)

加悦谷   000000000=0
日 星   30000102×=6

西城陽   100010410=7
田 辺   130000000=4

守って守って守り抜け

第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会4日目。あやべ球場での2試合が雨天中止となる中、2回戦4試合が行われ、わかさスタジアムでは京都文教が、洛水の追撃を振り切って勝利をつかんだ。
序盤に挙げた3点を守り抜く態勢に入った文教。
レフト前のライナーを猛烈ダッシュ、左中間への打球をダイビングキャッチでグラブに収めたレフト松野剛治(維孝館)をはじめ、濵岡侑希(城陽)と曽田太陽(北宇治)の2遊間、扇の要となるキャッチャー静本勇真(城陽)らが要所を締め、ファースト森脇詩月(田辺)も体を張ってボールを止めた。
対する洛水も8回表、キャプテン中川瑞季のヒットから1点を返し、9回には再び中川の左前打で満塁とするなど、粘りに粘ったが、最後は文教の「守り切る」という強い気持ちが勝った。
一方、莵道は初回からリズムに乗れず、小刻みに失点を許す嫌な流れになったが、4回表のピンチで5‐4‐3のゲッツーを決めると潮目が変わり、その裏、荻原大貴(東宇治)のヒットで満塁として押し出し1点。7回には2アウトから松原広弥(西宇治)がセンター前に弾き返し、福田崇太(西宇治)のツーベースで生還したが、他のチャンスで連打が奪えず、宮津の8本を上回る10安打を放っての悔しい敗退となった。

大会4日目の結果

《2回戦》
洛 水   000000011=2
京都文教  210000000=3

宮 津   111010110=6
莵 道   000100100=2

北桑田   00020=2
塔 南   53004x=12
(5回コールド)

堀 川   0000000=0
北 稜   104010×=9
(7回コールド)

山城4校 進撃

第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会5日目。2回戦7試合が行われ、わかさスタジアムと太陽が丘球場では山城地方の4校が進撃。立命館宇治と京都八幡は7回コールド、京都翔英は2試合連続の完封勝利を決め、キャプテン嘉門凌大(田辺アルファー~田辺中・京田辺ボーイズ出身)が引っ張る春季大会準優勝校・乙訓も10点差をつけて圧勝した。
甲子園出場…春夏合わせて5回の立命館宇治と8回の東山との対戦は序盤、一進一退の攻防。立宇治が荒井豪太の3塁打で2点勝ち越し、東山がすぐさま1点を返して迎えた4回表が大きな分岐点となった。
先頭の星川健太が四球を選ぶと立宇治・里井監督は迷わず1番バッターにバントのサイン。2ストライク後も指示は変わらず、スリーバント失敗となるが、2番打者にもバントをさせ、これで2アウト2塁。次打者HP(ヒットバイピッチ)で東山がピッチャーを代えると、その初球を4番の浅野彰久がフルスイング、打球は左中間のフェンス最上段を直撃し、流れが大きく傾いた。
一方、ノーシードながら優勝候補の一角とされる京都翔英は地元・太陽が丘球場での第2試合に登場。大谷を5‐0で沈めた。
翔英は初戦同様、投打が噛み合っての快勝。「投」では、先発の遠藤慎也が8回無失点、11奪三振で大谷打線を圧倒。「打」では2回裏、鈴木遼が2試合連発となるホームランを豪快にレフトスタンドに叩き込み先制点をもたらすと、7回裏にはセンター頭上を破ってダメを押した。
対する大谷も最終回、3番の小谷祥太と4番・堀内武志(西宇治)が連打でチャンスメイク。本塁は遠かったが、ゲームセットの瞬間まで奮闘した。
そして、同球場第1試合では、京都八幡が舞鶴高専と対戦。地元出身の南本陸人(南城陽中)、松村優輝(南宇治中)がともに得点に絡むヒットを放つなど、9‐1で圧勝し初戦を突破した。

ホームラン

大会5日目に飛び出したホームランは3本。京都翔英の鈴木遼は今大会2号。福知山成美の原陽太は1試合2本塁打と気を吐いた。

懸命のパフォーマンス

まだ夏休み前の平日のため、スタンドに野球部員以外の生徒の姿はないだろうが、10日の立命館宇治の応援席には、OBたちが多数駆け付け、懸命のパフォーマンスで盛り上げた。

大会5日目の結果

《2回戦》
乙 訓   50210004=12
南 丹   00011000=2
(8回コールド)

立命館宇治 0032004=9
東 山   0110000=2
(7回コールド)

舞鶴高専  0001000=1
京都八幡  000540×=9
(7回コールド)

大 谷   000000000=0
京都翔英  01012010×=5

西乙訓   000000000=0
京産大附属 10000010×=2

南 陽   000001012=4
海 洋   00000203×=5

福知山成美 110000002=4
日吉ヶ丘  000000000=0

雨で3日間の日程変更

第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会6日目。雨の影響で6試合が中止となる中、太陽が丘球場での第1試合のみ行われ、洛南が園部を破った。
今後3日間の試合日程は下記のように変更された。
《2回戦》
園 部   00000040=4
洛 南   00150014x=11
(8回コールド)

12~14日の試合

【12日】
☆全試合2回戦☆
《わかさスタジアム》
▼福知山‐久御山(9時30分)
▼嵯峨野‐洛星(12時)
《太陽が丘球場》
▼北嵯峨‐同志社(9時30分)
▼京都国際‐須知(12時)
《あやべ球場》
▼西京‐京都外大西(9時30分)
▼東稜‐府立工業(12時)
【13日】
☆全試合2回戦☆
《わかさスタジアム》
▼亀岡‐洛西(9時)
▼同志社国際‐立命館(11時30分)
▼京都両洋‐東宇治(14時)
《太陽が丘球場》
▼紫野‐城南菱創(9時)
▼桂‐京都成章(11時30分)
▼京都学園‐山城(14時)
《あやべ球場》
▼洛北‐洛東(9時)
▼西舞鶴‐木津(11時30分)
▼京都共栄‐鳥羽(14時)
【14日】
《わかさスタジアム》
☆3回戦☆
▼龍谷大平安‐日星(9時)
▼北稜‐北嵯峨・同志社の勝者(11時30分)
▼福知山成美‐京都翔英(14時)
《太陽が丘球場》
☆2回戦☆
▼京都明徳‐朱雀・農芸・京都教育大附属連合(9時)
☆3回戦☆
▼西城陽‐宮津(11時30分)
▼乙訓‐京産大附属(14時)
《あやべ球場》
☆2回戦☆
▼峰山‐綾部(9時)
☆3回戦☆
▼京都八幡‐立命館宇治(11時30分)
▼京都文教‐塔南(14時)

久御山競り勝つ

第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会7日目。2回戦6試合が行われ、わかさスタジアムでは久御山が競り合いをものにした。
福知山との一戦…久御山は1点リードで迎えた4回裏のピンチをショート石井優羽の背走ジャンピングキャッチでしのぐと、直後の5回表、下村秀太がライト前ヒットで出塁し、石井が外角球を右へ運ぶタイムリー。貴重な追加点を奪った。
その後、7回に再び1点差とされるが、最終回には大伴達生が適時ツーベース。その裏1・3塁一打逆転サヨナラの場面も7回からリリーフに立った中島大地が懸命に踏ん張った。

大会7日目の結果

《2回戦》
久御山   101010001=4
福知山   001000100=2

洛 星   0000000=0
嵯峨野   520001×=8
(7回コールド)

北嵯峨   001010000=2
同志社   000000000=0

須 知  00020=2
京都国際 25023x=12
(5回コールド)

西 京   0000010=1
京都外大西 2103011x=8
(7回コールド)

府立工   000010020=3
東 稜   00100102×=4

ホームラン

村野優士・上野響平・中村泰河(京都国際)

粘って、しのいで 城南菱創サヨナラ劇勝

第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会8日目。2回戦9試合が行われ、太陽が丘球場では城南菱創が粘って、しのいで、サヨナラ劇勝。地元、山城の森に声高らかに校歌を響かせた。
紫野との一戦…城南菱創は1点ビハインドで迎えた3回裏、3番バッター岸本凌太朗のタイムリーで同点に追いつくが、その後のノーアウト満塁で3者連続の内野フライ。
6回には1アウト満塁からショートライナー・ゲッツーと嫌なムードが漂い、7回には勝ち越しを許してしまうが、ここから懸命に踏ん張った。
8回裏、岸本がレフトオーバー、下茂泰槙がレフト線を破り、再び同点とすると9回表の守りでは1アウト2・3塁から敬遠策をとりダブルプレー。延長10回表のピンチも耐え、その裏、岸本のヒット、梶原連太郎のバント、下茂の右前打でつくったサヨナラのチャンスで奥田成祐がレフトへ高々と犠牲フライ。笑みが花咲く歓喜の輪の中で殊勲のヒーローの顔がクシャクシャになった。
一方、わかさスタジアムの第3試合では東宇治が、7点差ミラクル逆転劇で初戦を突破した京都両洋と対戦。序盤、四球の後に痛打を浴びるなど重苦しい展開になったが4回裏、加藤翼空、神谷幸輝、近藤健斗、河内宏天が同点、逆転への夢をつなぐ怒涛の4連打で2点を返すと、5回裏には金井大樹、内海友吾の連打の後、加藤の打球が一塁手を強襲し、さらに2点。次の打者へ必死につないで2桁安打も達成するなど、絶対あきらめない選手たちのひたむきな姿にスタンドが沸いた。
また、第2試合では同志社国際が登場。初回、ヒットわずか1本で5点を失ったが、すぐさま反撃開始。右打者が徹底してライト方向へ弾き返し、相手左腕を攻略。2点差に詰め寄り、一方的な展開を脱する粘りも見せた。

大会8日目の結果

《2回戦》
洛 西   000000401=5
亀 岡   000000000=0

立命館   5002103=11
同志社国際 2010000=3
(7回コールド)

京都両洋  3231302=14
東宇治   1002200=5
(7回コールド)

紫 野   0100001000=2
城南菱創  0010000101x=3
(延長10回)

京都成章  110000000=2
桂    10000004×=5

山 城   070000000=7
京都学園  300020000=5

洛 東   001040200=7
洛 北   210000100=4

木 津   0001000=1
西舞鶴   150130×=10
(7回コールド)

京都共栄  000121010=5
鳥 羽   200000000=2

ホームラン

阿部旅人・藤井敏暉(立命館)、竹松秀太(京都両洋)、藤田慎(西舞鶴)

西城陽 立宇治 久御山 進撃

第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会9~11日目。2回戦残り2試合と3回戦が行われ、16強が出そろった。
山城勢では西城陽、乙訓、立命館宇治、久御山が勝ち残っており、きょう17日には、ベスト8進出をかけて西城陽が龍谷大平安と対戦。あす18日には立命館宇治と久御山が激突する。
9日目の太陽が丘球場第2試合では、西城陽が終盤7、8、9回の攻防を制し、宮津とのしびれる一戦をものにした。
主砲・山田一就がこれぞ4番の活躍。2‐2の同点で迎えた7回表、先頭で打席に立つと、初球を狙いすましてバット一閃。打球は降りしきる雨を切り裂き、レフトスタンドに着弾した。
4番の一撃で火がついた打線はさらに8回裏、松本一希の満塁走者一掃3塁打、石橋航介のタイムリーで一気に突き放し、先発の沢田健登は4回無失点と好投。横川竜之進、井上周汰のリレーで宮津の追撃を振り切り、2年ぶりの16強へ名乗りを上げた。
10日目の太陽が丘球場第1試合では久御山が1・2回戦を連勝して勢いに乗る海洋を圧倒。1番打者がチャンスメイクし、中軸の集中打で得点を重ねる理想的な攻撃を展開した。
リードオフマン大伴達生は、ホームランが出ていればサイクル安打達成という活躍ぶり。巡ってきた5打席全てで出塁し、4得点をマークした。
そして、3番・石井優羽、4番キャプテン・谷口翔、5番・溝口純己のクリーンアップトリオは計7安打7打点。さらに6番・桒田悠翔は満塁走者一掃を含む2本のタイムリーで4打点。6、7回に計9点を奪う猛攻で、一気にコールド勝ち圏内へ突き進んだ。
先発の安井太一は4安打2失点と安定した投球で、2年連続で3回戦を突破。次は87回大会以来14年ぶりのベスト8をかけて、立命館宇治との地元対決に挑む。
一方、わかさスタジアムでは、城南菱創が2回戦に続く「粘りの野球」で応援団を沸かせた。
初回、岸本凌太朗の2塁打で先制すると、4回には伊藤駆洋のタイムリーで同点に追いつき、6回には再び岸本が勝ち越し打。2点ビハインドで迎えた最終9回裏の攻撃では、岸本と梶原連太郎の痛烈な打球がレフトの超ファインプレー、サードの大ジャンピングキャッチに阻まれたが、キャプテン下茂泰槙が執念のヒットを放ち、最後の最後までナインを鼓舞した。

大会9~11日目の結果

《2回戦》
朱雀農芸京教00000000=0
京都明徳  02002004x=8
(8回コールド)

綾 部   000001010=2
峰 山   000001002x=3

《3回戦》
西城陽   000110240=8
宮 津   000020103=6

京産大附属 001000010=2
乙 訓   04011000×=6

龍谷大平安 0307002=12
日 星   0110000=2
(7回コールド)

北 稜   020200000=4
北嵯峨   31006000×=10

福知山成美 010000017=9
京都翔英  000000010=1

京都八幡  100000200=3
立命館宇治 01001303×=8

京都文教  000020000=2
塔 南   110000001x=3

東 稜   101000000=2
京都国際  01151000×=8

洛 東   010300300=7
城南菱創  101201000=5

久御山   2102054=14
京都海洋  1100000=2
(7回コールド)

洛 西   000100100=2
京都外大西 10110112×=7

立命館   24020006=14
桂    00030000=3
(8回コールド)

洛 南   000100100=2
嵯峨野   10000303×=7

京都明徳  000004100=5
峰 山   41100003×=9

西舞鶴   000010000=1
京都共栄  00022000×=4

山 城   0000010130000=5
京都両洋  1001000300001x=6
(延長12回、タイブレーク)

ホームラン

浦辻圭(京都明徳)、山田一就(西城陽)、藤原陸(宮津)、中嶋駿・多田龍平・奥村真大(龍谷大平安)、向井温人(日星)、文字艶(北稜)、中村泰河(京都国際)、江馬良汰(海洋)、毛利亮介(立命館)、山田尚尭(洛南)、林蒼太(西舞鶴)

夢まで あと少し

第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会は17日から4回戦に入り、まずは龍谷大平安と塔南がベスト8に名乗りを上げた。
後半戦の舞台となる「わかさスタジアム」では、5回終了時のグラウンド整備中に「いつもの曲」が流れる。
平安高校野球部出身のシンガーソングライター佐々木清次が歌う「負けてたまるか」。
その最後の詩は「夢まで・あと少し」。
本当に「あと少し」だった。
今春の選抜甲子園8強「平安」相手の勝利まで。
西城陽は5回表、川本大将のタイムリー2塁打で2点を勝ち越し、6回には笹山喬郁も右中間突破のツーベース。リードを3点に広げた。
しかし、ここでリリーフに立った平安の背番号1・野澤秀伍に1アウト2・3塁の大チャンスを封じられると、その裏、HP(ヒットバイピッチ)とファールフライ落球のあと、3本のヒットを許し、2点を返される。
だが、まだ1点リード。そして、最終回を迎えるが、平安は四球の走者を執念で送り、キャプテン水谷祥平が同点打。延長10回には再びHPからチャンスメイクし、長畑海飛がレフト線を破った。
あと少しのところで、大きな勝利に届かなかった西城陽だが、この日の先発メンバー9人のうち2年生は5人、1年生が1人。ピッチャーは井上周汰(1年)から沢田健登(2年)・横川竜之進(2年)へとつないだ。
3年生の背中を見て、必死で追いかけ、懸命に支えようとしたが、届かなかった…この夏。
その「あと少し」を、来年の「夢」につなぐ戦いが、きょうから始まる。

大会12日目の結果

《4回戦》
西城陽   2000210000=5
龍谷大平安 2000020011x=6
(延長10回)

塔 南   411100100=8
北嵯峨   201000102=6

立宇治 ベスト8へ

春準V乙訓、久御山「悔いなし」

第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会13日目。わかさスタジアム京都で4回戦2試合が行われ、福知山成美と立命館宇治がベスト8進出を決めた。
第1試合は、今春のセンバツ出場校・福知山成美と、春の府大会準優勝校・乙訓が激突。優勝候補同士が、がっぷり四つに組む好ゲームを展開した。
乙訓は0‐1の6回表、ツーアウトからヒットバイピッチで出塁した主将・嘉門凌大(田辺アルファー~田辺中~京田辺ボーイズ出身)を2塁に置いて、4番・中村志遠がタイムリー。嘉門は「投球がストライクゾーンに行ったので打つだろう」と、バットが投球を捉える直前にギャンブルスタート。これが見事にはまって間一髪で本塁へ飛び込み、ゲームを振り出しに戻した。
乙訓は、その後はピンチの連続。先発の2年生右腕・林翔大は、2桁安打を浴びながらも、要所を締めるエースらしいピッチング。しかし延長10回裏、福知山成美の神内秦の打球が右中間で弾み、2塁走者の原陽太がサヨナラのホームへ。背番号「1」がここで力尽きた。
第2試合は立命館宇治と久御山の地元対決。立命館宇治が5、6回に集中打を浴びせ、久御山を圧倒した。
立宇治は1回裏、浅野彰久の犠飛で先制すると、5回裏は上田龍一郎、今野優斗らのタイムリーなどで大量7得点。6回裏にも、再び今野の適時打で9点目。さらに中村滉成の打球が、久御山のセンター・大伴達生の懸命のダイビングの前に弾み、ゲームセットを告げる10点目がスコアボードに刻まれた。
一方の久御山打線は、立宇治のエース・髙木要の前に、キャプテン・谷口翔のヒット1本に抑え込まれた。
敗れた乙訓の嘉門、久御山の谷口両主将は「やり切った。悔いはありません」と清々しく口をそろえ、両校の今年の「夏」が終わると同時に、後輩たちの来夏へ向けた「新たな挑戦」が始まった。

大会13日目の結果

《4回戦》
乙 訓   0000010000=1
福知山成美 0010000001x=2
(延長10回)

久御山   000000=0
立命館宇治 100072x=10
(6回コールド)

京都国際、外大西が8強へ

第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会14日目。4回戦2試合が行われ、春季大会優勝校の京都国際と甲子園春夏15回出場の京都外大西がベスト8進出を決めた。

大会14日目の結果

《4回戦》
京都国際  224013=12
嵯峨野   000000=0
(6回コールド)

立命館   001001000=2
京都外大西 10103012×=8

ホームラン

山下航汰(京都外大西)

8強が出そろう

第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会15日目。4回戦2試合が行われ、8強が決まった。

大会15日目の結果

《4回戦》
洛 東   000001000=1
京都共栄  00000401×=5

京都両洋  002031000=6
峰 山   40040000×=8

立宇治 激闘制す

第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会「準々決勝」2試合が23日、わかさスタジアムで行われ、立命館宇治が大激闘の末に福知山成美を破った。
《準々決勝》
龍谷大平安 001030002=6
塔 南   100030000=4

立命館宇治 400000150=10
福知山成美 010021320=9

4強 出そろう

第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会「準々決勝」残り2試合が24日、わかさスタジアムで行われ、京都国際と京都共栄学園が準決勝進出を決めた。
《準々決勝》
京都外大西 000100000=1
京都国際  10000004X=5

峰 山   000000000=0
京都共栄  00000300X=3

いくぞ 立宇治 夏の甲子園

第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会の準決勝が26日、わかさスタジアム京都で行われ、立命館宇治が「夏の甲子園」に王手をかけた。
昨夏の決勝…0‐11で完敗した龍谷大平安を相手に、立宇治は3回表、岡田蒼司のライト線タイムリー2塁打で同点に追いつくと、続く上田龍一郎の当たりがエラーを誘い、勝ち越しに成功。
5回には岡田、上田の連打から追加点を奪い、1点差に迫られた直後の8回には浅野彰久の内野安打、荒井豪太の送りバント、古賀風地のレフト前ヒットで1・3塁とし今野優斗が犠牲フライ。9回には上田のタイムリーで突き放した。
《準決勝》
立命館宇治 002010011=5
龍谷大平安 010000100=2

京都共栄  0000100=1
京都国際  300320X=8(7回コールド)

決勝戦の相手は秋季大会準優勝、春優勝の京都国際。この日の準決勝でも村野優士のホームランなどでコールド勝ちを決めており、初の甲子園へ向けて万全の態勢だ。
一方の立宇治は37年ぶり3度目の優勝を目指すが、校名変更後は昨年までに6回、決勝戦に進みながら、いずれも勝てていない。
状況は「国際有利」と多くが思うところだろうが、勝負は「下駄を履くまでわからない」。がむしゃらに夏を獲りにいけ立宇治。
決勝戦はきょう27日13時、わかさスタジアムでプレーボール。

立宇治 夏の甲子園へ

第101回『全国高等学校野球選手権・京都大会』決勝戦が28日、わかさスタジアムで行われ、立命館宇治が3‐2で京都国際にサヨナラ勝ち。37年ぶり3度目の優勝を果たした。
宇治高校から立命館宇治となった1994年以降「7度目」の決勝でつかんだ「夏の甲子園」切符。地元各界からも続々と喜びの声が届いた。
全国選手権大会の組み合わせ抽選会は8月3日に行われ、同6日に開幕。準々決勝と準決勝の各翌日に休養日を設け、計16日間にわたる熱戦が繰り広げられる。
これまで春3回、夏2回の甲子園で、まだ届いていない「全国での勝利」を目指し、進め立宇治球児。
▼宇治市・山本正市長「全国高等学校野球選手権大会への出場決定、誠におめでとうございます。宇治市民とともに心よりお祝いを申し上げます。昨年の雪辱を果たした準決勝、そして決勝を制し、立命館宇治として初めての夏の甲子園出場を見事に勝ち取られました。この勢いに乗り、日頃より培ってこられた実力を甲子園でも遺憾なく発揮し、立命館宇治の 名を全国に轟かせる活躍を見せていただきますことを期待しております」
▼宇治商工会議所・山本哲治会頭「全国高等学校野球選手権大会出場おめでとうございます。選手の皆さんの今日までの努力が実を結んだこと心よりお祝い申し上げます。宇治市では、先般の京都アニメーション第1スタジオでの放火事件が地域の方々に大きな影響を及ぼしており、また国内外にも悲しみの感情が広がる厳しい状況にあります。このような中で、貴校の甲子園大会出場は、まさに希望の光とも言える明るい話題であり、地域の活性化にもつながる喜ばしいことと考えています。球児の皆さんは、甲子園で日頃の練習の成果を存分に発揮され、暑さにも負けず、高校生らしくはつらつとした精一杯のプレーをされるよう期待しております。
▼宇治市スポーツ協会・平田研一会長「悲願叶っての甲子園出場、誠におめでとうございます。地元の体育関係団体を代表してお喜び申し上げます。野球を経験した誰もが憧れる甲子園では、多くの人々に支えられ、プレーできていることを忘れず、日頃の猛練習と厳しい予選を勝ち抜いてこられた不屈の精神で『立宇治球児』の名を全国に発信するとともに、球史に残る熱戦を展開され、宇治市民に喜びと感動を与えていただくことを期待しています」

劇勝プレイバック

《決勝》
京都国際  110000000=2
立命館宇治 000000021x=3

「新たに刻む、ぼくらの軌跡。」がキャッチフレーズの第101回『全国高等学校野球選手権』京都大会で、立命館宇治が遂に決勝戦の壁を打ち破り、新たな軌跡を刻んだ。
2‐2の同点で迎えた9回表の守り。四球3つで京都国際に2アウト満塁とされるが、ここでもエース髙木要の表情は穏やかに見えた。
里井祥吾監督が「この大会を通じてタフになった」と評した通り、次打者を落ち着いてセカンドゴロに打ち取ると、その裏、宮下力のレフト前ヒット、岡田蒼司の送りバントで2アウト2塁とし、打席に上田龍一郎が入った。
外角低めのボール球をすくい上げると、打球はレフト頭上へとグングン伸びる。
それを見届けた宮下が、サヨナラホームへ飛び込む。
待ち構えるナインとの抱擁は、宙を舞う鳥たちのようだった。
▼立命館宇治高校・里井祥吾監督「選手たちには理想的な展開だと話しながら進めてきた試合だったが、内心すごく苦しくて…。でも、キャプテン中心に最後の最後まで諦めない姿勢が最高の結果につながったと思います。大会を通じて力をつけてきた選手たちが頼もしい。しっかり全国でも戦えるよう、もう一度、猛練習したい」
▼同・吉村仁主将「僕たちの年代は苦しいことばかりだったが、最後に3年生の上田が決めてくれて、『ほんま、ありがとう』という言葉が出てきました。甲子園では一戦必勝、挑戦者の気持ちで戦いたい」

決勝の壁/呪縛を解く

立命館宇治高校となった1994年以降「6度」夏の京都大会決勝戦にコマを進めながら、甲子園に手が届かなかった。昨年は龍谷大平安に0‐11の完敗だった。
そして、7度目も微妙な立ち上がりとなる。
1回表の守り、2アウト1塁の場面…三振チェンジ、ピッチャーも野手もベンチに戻ろうとしたが、これが際どいチップで、ボールを収めたキャッチャーミットが手からスルリと落ちてファール。このあと左中間へ打球を運ばれ、追いついたと見えたセンターのグラブからボールがこぼれる。
これで先制を許すと、打線は5回と6回の1アウト2・3塁で得点が奪えない。
立宇治の前には目には見えない「決勝の壁」がある。
そんな思いがよぎったが、この呪縛を解いたのが上田龍一郎だった。
8回裏、センター前に弾き返すと、浅野彰久の右前打で一気にサードまで進み、荒井豪太の犠飛、古賀風地の同点ツーベースへとつないだ。
これで解き放たれた立宇治は9回裏、劇勝クライマックスシーンを迎える。その時、主役の位置に立っていたのは、当然のように上田だった。