5月遅霜などで9億円弱低下/城陽で宇治茶止市
締めくくりの取り引きでも真剣な面持ちで品質を見定める

宇治茶の今シーズンの取り引きに区切りを付ける「茶止市」が31日、城陽市寺田垣内後のJA全農京都茶市場で開かれた。全茶種の総取引量は1247㌧となり、前年同日(1442㌧)と比べて195㌧減らし、総取引額は31億1974万7000円と、前年(39億9364万8000円)を約9億円弱下回る沈滞ムードに覆われた。
今季の宇治茶の取り引きは、昨年より4日遅い4月26日の「初市」でスタート。その後、「てん茶」33回、「一般茶」36回の入札販売会が開かれ、指定業者がその品質を見極め、それぞれの茶種に値段を付けていった。
茶止市を終えた時点での総取引量・額は、1247㌧・31億1974万7000円。その内訳は「1番茶」が878㌧・25億9840万円、「2番茶」は345㌧・5億461万円。これに、その他の茶種を加えたトータルで、前年と比べた数量は195㌧、金額は約9億円弱も低下した。
JA全農京都茶市場では「取引開始後も、少雨と、夜温が上がらず、緩慢な生育で減産傾向。全体的には適期摘採により上質な茶生産となったが、淡白さを感じる製品が散見された。また、刈り取り目前の5月8日に寒波があり、一部茶園で霜害が発生し、1番茶全体として1割程度の減産となった」と総括。茶種別では、1番茶の「初茶てん茶」といった高級茶のほか、比較的安価な「かぶせ」「煎茶」「刈直」の1・2番茶とも軒並み前年を下回る平均単価で取引された。
式典には、JA全農府本部の宅間敏廣本部長をはじめ、来賓として府茶業会議所の堀井長太郎理事長、府茶生産協議会の吉田利一会長らが出席。今後も、生産者、取引業者らが一丸となり、宇治茶の生産、振興に努めることを誓った。
なお、茶止市のあとも、2番茶の取り引きは続けられ、6日(火)、21日(水)には、市場内で臨時入札販売会が開かれる。