盛夏に祈る「千日参り」/宇治・三室戸寺
開門直後から参拝者の列ができた千日参り(午前5時10分)

宇治市菟道滋賀谷にある西国三十三カ所観音霊場第十番札所の三室戸寺(伊丹光恭住職)で9日、年に一度の「千日参り」が営まれ、開門の早朝5時から家内安全や無病息災を願う参拝者の列ができた。
千日参りは、この日にお参りすると1000日分の功徳を授かることができる―と伝わり、江戸時代の昔から受け継がれている。
朝日が山から顔を出す午前6時ごろまでは、涼しげなお参りとなったが、陽が高くなるにつれ、気温もグングン上昇。日傘を差す女性、タオルを手にした男性らが、参道前の店に並ぶ、お盆用のホオズキなどに目をやり、盛夏の風情を感じていた。
そして、蓮の花が彩る本堂前では石段を上ってきた人々が線香を供えて身体に煙を当て、幸福と健康を祈願。「勝運の牛」が口にくわえる玉をさすって、祈りを捧げる姿も見られ、先祖を迎える「精霊お迎え鐘」の優しい音色が、山の緑に吸い込まれていった。