玉田神社で幣殿倒壊/久御山
屋根が崩れ落ちた玉田神社の幣殿(奥の建物が本殿)

久御山町森宮東の玉田神社(野口重典宮司)で、拝殿と本殿との間にある幣殿(へいでん)が突然倒壊した。幸いケガ人はなかった。ただ、境内整備工事の計画が固まる中、降ってわいた想定外の出来事に神社側も困り顔だ。
同神社によると、事態が発生したのは14日昼。「ミシ、ミシ、ミシ…バーン」という大きな音が聞こえたため境内を確認すると、すさまじい土煙が上がり、幣殿の屋根が崩落していたという。
幣殿は築100年近く。整備工事を担う業者の見解では、柱に組み込まれている梁(はり)がもとから浅く、経年劣化や近年の地震や台風などで柱が少しずつ傾き、木材同士を接合するための突起が抜けたのが今回の原因とみられる。現在の神社関係者があずかり知らぬ建築不備の影響が、後世に降りかかった。
整備計画で、幣殿は屋根を瓦から銅板に変更するのみだったが、足元からの改修が不可欠となった。野口宮司は「お参りの方がいなかったのが唯一の救い」と胸をなでおろし、「『屋根の葺き替えだけではいかんよ』との神様のお告げだったのでしょうか―」と話す。
同神社は現場付近を立ち入り禁止にし、安全対策のため参拝は拝殿南側からに限っている。幣殿の改修により、来夏までの整備工事の工期自体に変更はないが、追加工事で総工費が膨れるのは必至。そのため、より一層の募財の協力を呼び掛けている。問い合わせは同神社℡075‐631‐2183まで。