日本料理は大切な文化/城陽市民大学「特設講座」
昆布だしの試飲を提供する講師の左さん

城陽市民大学は2日、市民開放の特設講座を開き、平等院近くの宇治川畔にある老舗、京料理・抹茶料理『辰巳屋』八代目主人、左聡一郎さん(41)=㈲辰巳屋代表取締役=が「食を育む~料理人の思考回路」をテーマに講演した。
市民大学は、「自然・科学」「健康」「文学・歴史」「教育」「ライフ」「人間」の6コースが設定され、学習意欲に燃える市民が各カリキュラムに沿って興味のある講座を受講するなど意欲的に取り組んでいる。
この日は受講生に限らず、一般市民にも受講を呼び掛け、味わいだけでなく健康にも良いと世界的にも注目される日本料理の神髄、老舗料理人の思いについて聞き入った。
左さんは、神戸「松廼家」、金沢「山乃尾」・「海遊亭」で7年余り修業後、創業100年を超える宇治の老舗「辰巳屋」を引き継ぎ、食文化や茶どころ宇治の在り方などを深く研究。地元、小中学校での食育授業の講師のほか、同志社女子大学非常勤講師も務め、2017年には京都府『明日の名工』にも輝いた次代を担う日本料理人。
約160人の受講者が集まった講演では「一汁三菜、四季折々の季節感を重んじる、もてなしの心を大切にする」など日本料理にかける思いが伝えられ、新聞記事にも共通する『5W1H』(いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように)を考慮しながら献立作りに励んでいることが述べられた。
また、受講者にだしが配られ「まず、100%昆布だしを味わい、続いて鰹を入れた合わせだしにすると、どのように変化するか」を、試飲で体験。最後に大切なポイントして「日本料理は私たちの国にとって大切な文化」と周知され、我が国の誇りとして後世に受け継いでいく使命を、料理人の一人として伝えた。