特別展「宇治の電車・京都の電車」/12月1日まで

宇治市歴史資料館(西澤久美子館長)=同市折居台=で特別展「宇治の電車・京都の電車」が始まった。宇治や嵐山などの京都名所を鉄道の歴史でたどる。12月1日(日)まで。
明治時代に入って鉄道網が全国各地に広がり、京都でも明治43年(1910)に京阪電車が、昭和3年(1928)に奈良電車(現・近鉄京都線)が相次いで開業するなど「観光の時代」の基礎を作った。
宇治では菊人形の開場や、宇治川ライン遊覧船の就航など、観光客の誘致が盛んになった。鉄道会社はカラフルな沿線案内パンフレットやパノラマ地図を作製。当時の京都名所を鮮やかなデザインで表現している。
さらに、大正から昭和にかけて活躍したパノラマ地図の第一人者、吉田初三郎(1884~1955)の作品は、自身が描き1913(大正2)年に刊行された京阪電車の沿線案内図が、学習院普通科の修学旅行で石清水八幡宮を訪れた皇太子(後の昭和天皇)の賞賛を受けたことで知られる。
このほか、写真や地図など現物資料399点と、絵はがきの拡大パネルなど97面を展示する。
特別展に合わせて発行したA4判80頁の図録には、今回のカラー写真を多数収録している。部数限定で発売中(税込1000円)。
入館料300円(11月16、17日の関西文化の日は無料)。午前9時~午後5時。月曜・祝日は休館日。