胸いっぱいの生きる喜び/宇治田楽まつり
晴れやかな表情をして生き生きとリズムに乗って舞う田楽衆

平安時代の伝統芸能・田楽(でんがく)を現代風にアレンジした「宇治田楽まつり」が19日、宇治市文化センター大ホールで開かれ、田楽衆のダイナミックな踊りに市民らが酔いしれた。雨天のため、2年ぶりに会場をホールに替えた。
宇治田楽まつり実行委員会(中谷雅夫会長)が主催し、宇治市の「源氏ろまん」事業の一つとして人気を集めるイベント。今年で22回目を迎え、一般参加と実行委員の総勢約100人が、大地の恵みや生命の歓喜を身体いっぱいに表現した。
宇治っ子朗読劇団☆Genjiの劇で幕を開け、厳かな「王の舞」が披露され、舞台は「火入れの儀」のあと、無垢な子ウサギに扮する子供たちが生まれる「訪い(おとない)」、「童舞(わらわまい)」で初穂を手に大きく舞った。
龍がその体をくねらせる「龍舞」、「行道囃子(ぎょうどうばやし)『結風(ゆいのかぜ)』」、ご当地らしい茶摘み歌が流れる「宇治茶礼賛」と続き、田楽衆は拍子木、小鼓、ササラなどを手に、軽快な音色で盛り上げた。
振り鈴やビンザサラ、腰太鼓を打ち鳴らしながら隊形を変える「田楽躍(でんがくやく)」、アクロバティックでダイナミックな「散楽(さんがく)」などが続き、見せ場の「惣踊り・急」では生命の歓喜を謳歌する舞いに会場が沸き、「さんやれ」の掛け声と共にクライマックスを堪能した。