嵯峨菊 王朝文化の香り/宇治市植物公園で初公開
宇治市植物公園では初公開となった秀麗な嵯峨菊

大覚寺(京都市右京区)に伝わる格調高い古典菊「嵯峨菊」が、宇治市植物公園で開催中の菊花展に合わせて展示されている。28日(木)まで。「門外不出」の仕立て技で育てられた逸品が来園者を魅了している。
嵯峨菊は、江戸時代以前から日本に伝わる。糸のような細い花弁を持ち、境内越しからも見えるよう、草丈も1・8~2㍍ほどある。大覚寺から特別に許可を得て、同園では初めて展示が実現した。
下段に7輪、中段に5輪、上段に3輪になるよう育成された「七五三仕立て」を公開。葉は、最下部が茶、下部が黄、中部が緑、上部が淡緑に仕立てられ、その色で春夏秋冬を表現している。花の色は白、黄、朱、ピンク。今月中旬が見頃といい、担当者は「王朝文化の素晴らしい菊を気軽に見て、伝統園芸の世界に触れてもらいたい」と話す。