令和の幸そそぐ青竹/宇治田原・大宮神社で迎春準備
「青竹の器」づくり作業にあたる総代会メンバーら

宇治田原町荒木天皇の大宮神社では、迎春行事として元旦の午前0時15分ごろから、参拝者に甘酒と御神酒を振る舞うが、それを注ぐ縁起物「青竹の器」づくりが、荒木中出の五百磐一さん(80)宅で行われている。
奈良の東大寺二月堂「お水取り」で使われる松明(たいまつ)と同じ京田辺市天王の青竹を使用。竹林所有者の協力を得て、五百磐顕一宮司をはじめ総代会のメンバーら計10人が、35本を切り出した。
作られるのは甘酒用の直径10㌢ほどの器と御神酒用の猪口(ちょこ)。
非常に良い環境の中で育った真竹だけに、節(ふし)の幅が広く、肉厚も薄手なため、飲み口の角を削るなど、丁寧な製作過程が仕上がりに生きる。

「ハート型」の猪口

最後には大宮神社の焼印が入り、ともに先着300人に贈呈されるが、数年前から人気の「ハート型」の猪口は数も少ないため、お早めに。
また、竹筒でお燗をする「カッポ酒」用の徳利(とっくり)も準備。節に小さな穴をあけ、そこから注ぎ込んだ酒に生命力の強い竹のエキスが溶け込む仕組みで、その味は格別―と毎年、好評を博しており、茨木章生総代会長も「令和の時代最初の新春を縁起の良い器で迎えていただき、1年間、無病息災で過ごしてもらいたい」との思いを込めて作業にあたる。
おせちを入れたり、ユニークなコーヒーカップ、花器にする―など、持ち帰ったあとの使い道も楽しい竹器が、正月気分を醸し出す。
甘酒と御神酒の接待は1月3日まで。1日午前0時からの元旦祭では、イノシシの肉を入れた猪汁(ししじる)も200人分用意する。