医療と包括ケアで協定/久御山町・岡本病院・弥勒会
協定書を取り交わした信貴町長と社会医療法人岡本病院、社会福祉法人弥勒会の代表者ら

久御山町内の地域医療体制と全世代型地域包括ケアシステムの構築を目指し、町と社会医療法人岡本病院(財団)=伏見区=、社会福祉法人弥勒会=井手町=の3者は22日、連携協定を結んだ。京都岡本記念病院と、弥勒会が新設する特別養護老人ホームの立地効果を高め、町民が住み慣れた地域で安心して暮らせる環境づくりを進める。
町は都市計画マスタープランで、第2京阪道路と府道宇治淀線との交差部にあたる佐山西ノ口地区などを「医療・福祉・交流エリア」(メディケアゾーン)に位置付け、関連施設の集積を図っている。
当地には、2016年に京都岡本記念病院が開院した。また今後、井手町と京都市内で計3カ所の特養の運営実績がある社会福祉法人弥勒会が、町内2カ所目の特養を新設する。(仮称)「久御山しみずの里」で地上4階、鉄筋コンクリート造。防災拠点を兼ねた地域交流スペースも設ける。定員は特養110人、ショートステイ10人、デイサービス30人。近く着工し、来年12月に竣工、2021年3月に開設する見込み。
協定に基づき、京都岡本記念病院は在宅で医療が必要な人への対応(往診)や住民向けの医療講演会、医療・介護相談会の開催、弥勒会は新たな特養で世代間交流や高齢者の居場所づくり、福祉避難所としての利用、認知症カフェなど認知症高齢者の対応などを見据える。
町役場で行われた締結式で信貴康孝町長は「医療と介護の強固なスクラムで、町民が、その人のニーズに応じた適切な支援が受けられる地域づくりの推進に期待します」と挨拶した。
岡本病院(財団)の藤井信吾理事長は「介護施設が来ていただけることで、地域医療包括ケアシステムの一つの形ができつつある。我々の務めを果たし、〝町立病院〟のようなお役も務めさせていただければ」。弥勒会の運営母体である京都清水メディケアシステムの清水鴻一郎会長は「隣に京都岡本記念病院があり、ベストポジション。今までの3つの特養での経験を結集したい」と抱負を語った。