勉強も、部活も「自分磨き」/西城陽高・染田教諭が講演
野球を通した「自分磨き」について講演する染田教諭

府立西城陽高校PTA(加田典義会長)は27日、同校内で保健体育科教諭で野球部監督の染田賢作氏(37)を講師に招いた講演会を開き、保護者や同校教諭ら約60人が元プロ野球選手の経験談に聞き入った。同校野球部は秋の府大会で4強に進出。府高野連から「21世紀枠」の推薦を受けており、待望のセンバツ出場に期待の声が高まっている。
染田氏は奈良県出身で、郡山高校で3年夏に甲子園へ出場。同志社大学に進み、4年春の京大戦で完全試合を達成。2004年ドラフト自由獲得枠で横浜(現・DeNA)ベイスターズに入り、08年に引退した。
その後、同大に戻り教員免許を取得。15年に府立乙訓高校の野球部長に就任。18年春のセンバツに出場し、3回戦進出に導いた実績を誇る。今年4月に西城陽高の野球部監督に就任。優れた指導力で、この秋季大会で早くもベスト4進出を果たし、都道府県別の「21世紀枠」の推薦校となり、センバツ出場へ夢をつないでいる。
PTA講演会では、南村智佳子副会長の挨拶に続き、染田氏がスライドを使って自分の歩んできた道を振り返った。
プロ野球について「1チーム70人枠。ドラフトで8人入れば、8人戦力外通告を受ける厳しい世界。自分は、投げ方が分からなくなり、頑張り切れなかった。トレーニングをしても意味がないと思ってしまった弱さもあったかもしれない」と述べた。
その一方で「(西城陽高でも)人生を変えたいと思っている生徒がたくさん居ると思うが、私は嫌々走る10本より『自分で走る1本の方が、意味がある』と指導している。部活が忙しいので、勉強ができないという生徒も居るが、家でスマホをいじって授業中ウトウトという例もあり、部活を言い訳に勉強をしたくない、実はやろうとしていないことも多い」と、心を磨くことの大切さを説いた。
最後に『教師になって学んだこと』として染田氏は「勉強がいくらできても一つの道具に過ぎない。勉強は忍耐力・自信・脳を活性化させるもの。部活動も同じで挨拶ができたり、チームワークを高められたり、努力する大切さを学び、自分を磨くためのもの」と説明。大学合格・甲子園出場より大切なものがあることを保護者らに伝えた。