ゲーム制作クラウドファンディング開始/宇治市PR動画
(左)ウを奪い合うミニゲーム、(右)ゲーム(上部)とコントローラー

宇治市は、賛否両論があったゲーム風のPR動画をベースにしたスマートフォン向けゲーム制作のため、インターネット上で資金を募るクラウドファンディングを2日から開始した。ふるさと納税(応援寄付金)制度を活用し、目標は1200万円。公開(無料アプリ)は来年の春以降を考えており、実際に宇治を訪れてデジタルスタンプラリーを踏破すればゲームに連動した特典が得られる仕組みを導入し、一人でも多くの観光客を呼び込もうとしている。
PR動画は家庭用テレビゲーム機『ファミコン』を連想させる荒いタッチが特徴的で、萬福寺や三室戸寺、平等院など市の観光地を巡りながら敵を倒すゲーム風。2017年3月に公開されると、その奇抜な内容ゆえ、テレビなどで取り上げられ、市議会でも問題視する意見が多数を占めるなど物議を醸したが、動画の累計視聴回数は延べ60万回に達し、現在も月500回程度のアクセスがある。
市の人口は11年6月には約19万3400人だったが、先月1日現在では約18万6100人まで減少。市に来てもらうことで、まちの魅力を感じてもらい、最終的には宇治に移住してほしい―との思いを込めて、スマホゲームを作る。
内容は「スーパーマリオ」でお馴染みの横スクロールで、観光名所を巡り、観光案内を受けながら主人公が敵を倒すアクションゲーム。ファミコンのコントローラーのように、湯呑み型の十字キー、Aボタン等の代わりは茶団子の「甲」、「乙」、「丙」で主人公を操作する。
エンディングはPR動画を超えるものを準備しているが、内容はクリアした者のお楽しみ。ラスト曲は、市出身のヘビーメタル歌手『THE冠』の冠徹弥さんが歌う。
また、宇治川の鵜飼のウミウとウを奪い合ったり、流れてくる茶(玉露、抹茶、碾玉、煎茶)をリズムよく触るミニゲームも用意。デジタルスタンプラリーは、実際に宇治を訪れ、ゲームに登場する観光名所5カ所を巡る必要があり、踏破者にはゲームに連動した特典を得られる仕組みを導入。人気アプリ「ポケモンGO」や「ドラゴンクエストウォーク」のように現地に足を運ばせる。
必要経費は1200万円で、クラファンで資金を募る。今回、少しでも多くの人に応援してもらいやすいよう、税控除が受けられて実質2000円の自己負担で様々な返礼品が手に入る「ふるさと納税制度」を活用。資金募集は、国内最大級のクラファンサイト「Makuake」で来月30日まで受け付け、不足分は市税を投入して補てんする。
返礼品は3000円から10万円まで各コースを設定した。一般向けには、ゲーム内に名前を入れられる権利(1人あたり1万円)、ゲーム内にオリジナルキャラクターとして登場できる権利(8万円)などのほか、茶碗などオリジナルグッズも用意。法人向けにはゲーム内に企業の看板・ロゴマークを掲載できる権利(10万円)が目を引く。
2日午前11時からクラファンが始まったが、午後8時時点で既に17人、20万3000円の寄付があり、コメント欄には「本気でゲーム化しちゃうのすごい」、「伝説のゲーム!楽しみです!」などと来年春にも無料配信されるゲームを期待する声が書き込まれている。
なお、詳細は「Makuake」ホームページまで。