古老柿づくり最盛期/宇治田原

古老柿(ころがき)と呼ばれる宇治田原町の特産干し柿づくりが最盛期を迎えている。
言い伝えによると、渋柿をどうしても甘くできない村人に古老柿の作り方を教えたのは、少女に姿を変えた禅定寺の十一面観音。
現在の方法は、まず「鶴の子」と言われる渋柿のヘタを取り、針に刺した実を機械で回転させてT字カッターで皮をむくことから始まる。
そして、丸太とロープで組み立てた柿屋の棚で2週間ほど乾燥熟成。さらに1~2週間、ワラの上に並べて、箕(み)と呼ばれる竹ザルや柿もみ機で躍らせるように振り、表面に白い粉がふくと、上品な甘さが口の中に広がる古老柿の出来上がりとなる。
同町が発祥の地である日本緑茶との相性は抜群で、その味わいが深みを増すほか、お酒を飲む前に食べると二日酔いを抑える効果もあるという。
ここ禅定寺勝谷で6段(高さ約10㍍)の柿屋を建てているのは、JA京都やましろ同町古老柿生産部会長を務める奥村重徳さん(49)。幅約6㍍ある棚一面が、夕陽のような柿色に染まっている。
「今年は柿も大粒で、天候も雨が少なく冷え込みもある。とても良い感じ」と、太鼓判を押しており、「事始め」の13日に合わせ、きょう12日から京都中央市場に向けての出荷が始まる。