宇治田原の「ええとこ」伝えて/事業者向けモニターツアー
茶室の作法をひも解く村田さんと参加者たち

宇治田原の魅力はどんなん―と旅館やタクシーなど事業者向けのモニターツアーが24日、同町内を訪れた。お茶の京都交流拠点施設「宗円交遊庵やんたん」では参加親子らが抹茶を点て、石臼を挽くなどの体験を満喫し、笑顔をあふれさせた。家族旅行などでやって来る外国人に推奨する観光コースの設定へ向け、地元関係者とも盛んに意見交流した。
事業者向けモニターツアーを企画したのは、㈱たおやかカンパニー「Kyoto with Kids」(赤坂美保代表)。宇治に生まれ育ち、勤務先企業で海外事業を推進してきた赤坂さんが「京都は素敵な場所だけど、ものすごく混雑する道を通らないとたどり着けない。海外から来た小さな子供たちは本当に楽しめているだろうか。楽しめるように手伝いたい」とのコンセプトのもと立ち上げた団体で、子育て中の女性スタッフがメンバーの中心。観光庁の事業採択を受け、お茶の京都DMOと連携した取り組みを進めている。
赤坂さんは「壮大な自然、お茶があり、京都市街地と近い」と宇治田原のメリットをとらえ、インバウンド(訪日外国人)の心を打つプラン作りに着手。この日は、京都の旅館やタクシー業者とスタッフ親子ら約15人が参加し、午前中に永谷宗圓生家を訪ね、同じ湯屋谷に昨年6月オープンした交流施設「宗円交遊庵やんたん」に足を運んで、昼食、様々なお茶の体験に胸を躍らせた。
宗圓生家近くの浅田園本店から浅田豊士さん、銘城台から日本茶インストラクターの村田仁美さんが姿を見せて手ほどき。碾茶を石臼でゆっくりと挽き、茶室では茶せんを使って抹茶を点てるなど、親子らは清々しい香りと味わいに酔いしれた。
このあと、子供たちも抹茶体験を楽しむ間、大人たちは茶畑を見学した。娘の佐羽さん(4)と参加した棚橋芳果さん(42)=京都市=は「宇治茶は漠然と知ってはいたが、作る工程の違いで種類が異なるのを初めて知った。接する機会が少ないので、子供もシャカシャカと楽しんだ」と感想を述べた。