京阪宇治駅と宇治田原町の茶屋村を結ぶ「宇治茶バス」奥山田正寿院口線が、11月29日までの休日限定で、運行される。
京都京阪バスが府茶業会議所とJA京都やましろの協力を得て、昨年4月に導入した宇治茶バスのイメージカラーは緑。
ボディには茶摘み風景や茶壷が描かれており、後方にあるハート型の窓は奥山田の正寿院にある猪目窓(いのめまど)からモチーフを得た。
また、豊臣秀吉がつくらせた黄金の茶室をイメージした車内には対面式座席があり、竹に似せたポール、ハートが光る降車ボタンなど趣向を凝らした内装で、Wi‐Fiやモニターも装備されている。
休日ダイヤ運行で往復4便。京阪宇治駅発の始発は9時24分発でJR宇治駅(9時29分)、宇治市役所(9時32分)などを経て宇治田原町の銘城台(9時48分)から維中前(9時54分)、そして奥山田方面へと向かう。
永谷宗円生家の最寄りバス停は宇治田原郵便局前(9時59分)、正寿院まで約800㍍の奥山田正寿院口(10時7分)から栢村を経て、徳川家康が休憩したことでも知られる「遍照院」近くの茶屋村(10時12分)が終点となる。
京阪宇治駅からの第2便は13時24分発。茶屋村から宇治方面へと戻る便は11時52分発と15時47分発となっている。
運賃は京阪宇治駅から宇治田原郵便局前が510円、奥山田正寿院口・茶屋村が660円などとなっており、同社の路線バス乗り放題1日乗車券「宇治茶の郷・周遊木っぷ」は1300円。木製の円形型切符で、通常タイプは猪目窓デザインだが、この期間だけ宇治田原町のマスコット「茶ッピー」と宇治市ご当地キャラクター「チャチャ王国のおうじちゃま」が描かれた「木っぷ」も数量限定で販売される。
なお、京都京阪バスでは新型コロナウイルス感染症対応として、全車両に消毒液を備え付けているほか床・手すり・つり革の消毒と換気を適宜行っており、乗務員のマスク着用・手指消毒も徹底する。