本殿屋根工事で上棟祭/久御山・玉田神社
葺き替え工事へ下地も一新した本殿屋根の棟木を木槌で打つ宮大工ら

久御山町森宮東の玉田神社(野口重典宮司)で13日、屋根を檜皮(ひわだ)から銅板に葺き替える本殿の上棟祭があり、関係者が古式にのっとり神事を行った。
同神社本殿は四間社流造。2018年3月に国登録有形文化財に登録された。檜皮は1969(昭和44)年に葺き替えられてから50年が経過し、傷みが目立っていた。

感謝の意を込め挨拶する境内整備事業実行委員長の内田さん(右)

上棟祭には境内整備事業実行委員会や総代、奉賛会などから約30人が参列。御祭神を移した社務所での神事に続き、銅板を葺くため真新しい下地になった本殿で、宮大工が掛け声を上げながら木槌でヒノキの棟木を打った。
同委員会実行委員長の内田重信さんは「皆さんのお力があり、この日を迎えることができた。改修工事は、富士山に例えると8合目くらい。工事をされる皆さんには、体調を十二分に管理し、事故が起こらないようにお願いします」と呼び掛けた。
屋根の葺き替えを含む本殿の改修は、昨年5月から続く境内整備事業の一環。今年2月から始まり、9月竣工を見込む。