秋季特別展『戦争と子どもたち』/12月20日まで・城陽市歴史民俗資料館
戦時中、古い着物を再利用して作られた「決戦服」の展示も

城陽市歴史民俗資料館「五里ごり館」で、24日からJOYOエコミュージアム秋季特別展『戦争と子どもたち』が始まる。戦後75年目にあたり、小学高学年ぐらいの目線で「戦時下の人々のくらし」や「戦争体験」を分かりやすく次世代に伝える展示内容。当初、夏に企画していたが、コロナ禍で3~5月に臨時休館を余儀なくされ、開催時期が秋となった。展示品は実物、写真(図表を含む)合わせて139点。来館者の平和を願う気持ちを後世へつなぐきっかけにもなりそうだ。
今回の特別展の構成は「戦時下の村の様子」から始まり、1944(昭和19)年に当時の国民学校6年生の男子(寺田・澤井敏郎氏)が書いた日記が現物そのまま紹介。気になった戦争を報じる新聞記事を日記に貼り付けたり「負傷する兵士のために医学を学んで医者になりたい」という思いが印象に残る内容となっている。
「お父さんは海の向こうへ」のコーナーでは、召集告知用紙、奉公袋、くすり絵『ビルマの印象』、「銃後を守るお母さん」は戦時中の食事のレプリカ(南丹市立博物館蔵)や決戦服(立命館大学国際平和ミュージアム蔵)などを紹介している。
「戦争が終わって」では、連合国の進駐軍による民主化政策により、国民学校で子供たちが使用していた教科書は墨で黒塗りされ、狩り刷り教科書を使用することに。「今も残る戦争の跡」では、久津川車塚古墳の掩体壕や竹藪に隠されていた進駐軍が処分し切れなかった練習機『赤とんぼ』の補助翼も展示されている。
特別展の開催期間は12月20日(日)までの約2カ月間。月曜日や祝日の翌日などは休館。「関西文化の日」である11月15日(日)と最終日12月20日(日)は、誰でも無料で入館できるお得な日となる。
関連事業として、11月1日(日)午後2時から文パル内寺田コミセン会議室で、第86回文化財講演会「私の被爆体験」が開かれる。講師は府原爆被災者の会の榎郷子さん。参加費無料、定員20人。申し込みは24日午前10時から電話、来館で受け付ける。
また、11月1日(日)、23日(月・祝)、12月6日(日)、20日(日)の午後1時30分から3時まで、学芸員による展示解説「ギャラリートーク」もあり、小学生と保護者で来館するには良い機会となりそうだ。
なお、市歴民「五里ごり館」の開館時間は午前10時~午後5時。入館料は大人200円、小・中学生100円。ただし、市内在住小・中学生や65歳以上の高齢者、身障者手帳を持つ人は無料。詳細は市歴民℡55‐7611まで。