海洋生物に興味津々/宇治・笠取小で体験授業
「これは何?」 教授が持ってきた海洋生物の殻に興味津々

宇治市立笠取小学校で26日、全児童(20人)と教職員を対象に、京都大学舞鶴水産実験所の益田玲爾教授が「魚の群れの行動の不思議・若狭湾の魚たちの素顔」と題して出前授業を行った。府教委の事業「子どもの知的好奇心をくすぐる体験授業」。

海中で撮影した映像を映しながら授業をする益田教授

益田教授は、魚類心理学という分野を開拓してきたパイオニア。若狭湾をフィールドに、同じ場所で月に2回定例潜水を行う他、年に80回海に潜り海洋生物を調査・撮影している。
授業ではナマコが立ち上がる動画やカタクチイワシの群れなど、豊富な映像で海の生き物の生態を紹介するとともに、それらを料理した写真や食べた感想も伝えた。また、「これは何だろう?」とコウイカの甲羅やムラサキウニ、ウニの1種のタコノマクラの殻を児童らの手に取らせたクイズも。児童らの好奇心を高めていった。
エチゼンクラゲにアジがまとわりつく映像では、「何をしているかな?」と児童らとやり取り。疑問を持つ大切さや仮説を立てることを話し、実験を紹介しながら結論を示した。
増田教授は締めくくりに、「いろいろな魚がいるのが、豊かな海。この学校の周りにもいろいろなな木があり、生き物がいる。人間社会もいろいろな人がいるのが豊かな印」と話し、「今も海に潜るために体を整えている。みんなも目標を持ち、努力を続けよう」と呼びかけた。