コロナ禍の差別ゼロへ、「シトラスリボン」でエール/宇治
後援会で一つずつ手作りしたシトラスリボン

新型コロナウイルスによる差別や偏見をなくし、社会で支え合うことを目指す「シトラスリボンプロジェクト」が地元でも浸透し始めた。宇治市の槇島・宇治川福祉の園後援会(辻昌美会長)はリボンを手作りし、17日、両施設の運営母体の社会福祉法人「山城福祉会」(宮本隆司理事長)に贈った。
同プロジェクトは愛媛県内の有志が発案し、全国に賛同の輪が広がっている。
愛媛特産のかんきつ類をイメージしたシトラス色のひもを使ってリボンを製作。安全ピンで胸などに付けたり、ストラップとして普段使いしたりしてもらう。
コロナ禍で、山城福祉会が運営する施設でもコロナ感染者が確認された。
後援会は、相談役の田中美貴子さんから紹介された同プロジェクトに共鳴。今後の法人活動への応援と、厳しい状況下で働く医療関係者への感謝や支援の気持ちを込め、法人が運営する3施設分のリボンを100個作った。
願いが叶(かな)うように―と、結び目の表裏が「口」と「十」の形で、合わせると「叶」という漢字になる縁起の良い叶結び。黄緑色のひもを使い、地域、家庭、職場・学校という3つの場所を輪で結ぶデザインを表した。

思いを込めたリボンを辻会長(右)が施設の代表者らに贈呈

槇島地域福祉センターで行われた贈呈会では、後援会の辻会長が施設の代表者らにリボンを手渡した。
辻会長は豊かな地域コミュニティづくりへの願いも込め、「福祉を応援すると共に、地域が優しくなり、まとまりをつくることで支え合いにつながれば」と期待を寄せた。
後援会は今後、地元の宇治徳洲会病院の関係者にもリボンを贈る。