企画展「なにが見える?よく見るということは」/4月25日まで・宇治市源氏物語ミュージアム
源氏物語の日本画と朝日焼の競演も楽しめる企画展

宇治市源氏物語ミュージアムで企画展「なにが見える?よく見るということは」が始まった。屏風や日本画などに描かれた世界を「よく見る」ことをテーマに、主体的に作品と関わり、新たな発見を楽しんでもらう。
4月25日(日)までの会期中、源氏物語の場面を描いた「源氏絵鑑帖」や源氏物語図屏風、工芸品など41点を展示する。
同館名誉館長の瀬戸内寂聴さんが現代語に訳した源氏物語「夕顔」から、光源氏と夕顔が出会うきっかけとなった白い花が登場する場面を紹介。そのシーンが描かれた六曲一双の屏風や日本画を並べ、花の葉の色や背景など作者によって異なる芸術表現を楽しんでもらう。
また、画家の小林等さん(1910~2003年)が描いた源氏物語の日本画と十五世松林豊斎作の朝日焼を並べたコーナーも設けた。「橋姫」の巻に登場する「琵琶と箏(こと)」の香合や、「椎本」に出てくる和歌から着想した黒釉の花入など、宇治十帖にちなんだ陶器が競演する。
会場ではこのほか、平家物語にちなんだ宇治川先陣図屏風なども公開している。
この展示は昨年、新型コロナウイルス感染拡大に伴う臨時休館で1週間しか開催できず、今回仕切り直して企画。担当した学芸員の坪内淳仁さんは「源氏物語を深く読んでもらうと、頭の中に見えてくるものも増える」と話し、物語の行間の妙に触れる。
午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで)、月曜休館。要観覧料。問い合わせは同館℡39‐9300まで。