認知症へ理解と支援/久御山・佐山小
寸劇も交えて認知症について理解を深める児童たち

認知症への正しい理解を広げる「認知症サポーター養成講座」が1日、久御山町立佐山小学校(谷口美弥子校長)で開かれ、6年生52人が当事者や家族を社会ぐるみで支える大切さを実感した。
町社会福祉協議会の職員らが2クラス別に授業を行い、脳の病気である認知症の症状を伝えた。記憶機能が低下する過程を、小さな球をボウルに入れていくゲームなどで説明した。
児童と社協関係者らによる寸劇もあり、自動販売機の前で飲み物の買い方が分からず困惑していた認知症のお年寄りに声を掛け、地域の見守り隊員に引き継ぐまでの流れを紹介した。認知症当事者と接する際には「目線の高さに合わせる」「正面からゆっくり話す」「役割を果たせるよう支援する」ようアドバイスした。
最後に児童は、認知症の人に接する際のポイントとして「驚かせない」「急がせない」「(プライドを)傷つけない」の3つの「ない」を唱和。認知症の人やその家族の支えになる認知症サポーターの証「オレンジリング」を受け取った。