松竹新喜劇『一休さん』アピール/藤山扇治郎さん
「ひとやすみ~ひとやすみ~」とんちポーズでアピールする藤山扇治郎さん(右)

南座貸し切り公演「京田辺市民デー」をアピールする松竹新喜劇『一休さん』が7月11日(日)に迫る中、メーンキャストの藤山扇治郎さんが京田辺市役所を訪れ、上村崇市長に熱意を伝えた。
その昔、舞台のみならずテレビ中継も盛んに行われた松竹新喜劇。扇治郎さんは、70~80年代に座長を務めた藤山寛美を祖父に、映画やテレビなど幅広く活躍する直美を伯母に持つ名血。今回、晩年を過ごした京田辺ゆかりの一休禅師を演じることになり、この日は酬恩庵一休寺なども訪れた。
おどけた演技ぶりが笑いを誘い今も多くの心に残る「藤山寛美75分」などのテレビ番組を見て育った世代の一人でもある上村市長と歓談を弾ませた扇治郎さんは、初めて訪れた京田辺のまちの印象に好感を伝え、公演の成功を力強く誓った。
松竹新喜劇の夏まつり特別公演は7月10日(土)~18日(日)までの午前(11時~1時30分)・午後(3時~5時30分)の部(14日休演、12・13日は午前のみ)。喜劇女優の生涯をストーリーにしたNHK連続テレビ小説「おちょやん」にも出演した扇治郎と二代目渋谷天外をはじめ、アニメ「一休さん」で愛嬌たっぷりと描かれていた蜷川新右衛門役にはOSK日本歌劇団でトップスターとして鳴らした桐生麻耶(あさや)を起用する。
また、「おちょやん」で主人公・竹井千代の幼少期だけでなく、年を重ねた千代と養子縁組する娘役のいずれもの好演が光り、テレビの向こう側の共感と感動を呼んだ毎田暖乃(まいだ・のの)もステージに立つ。
2本立てのもう一つ「愛の小荷物」では、久本雅美がお節介おばちゃんを演じてみせる。