特別企画展「五日は宇治で、十日は八幡」/8月29日まで・宇治市源氏物語ミュージアム
『京城勝覧』初刊本。左ページの3行目に「○宇治○興聖寺」の文字が見える

宇治市源氏物語ミュージアム(家塚智子館長)で、特別企画展「五日は宇治で、十日は八幡―『京城勝覧』でめぐる南山城の名所―」が始まった。

『京城勝覧』再刊本。絵が大きくなっている。右ページ4行目に「御室戸寺」(みむろどじ)の文字がある

『京城勝覧』は、江戸時代の1706年に福岡藩士で朱子学者の貝原益軒が、豊富な京都経験を基に著した「洛外」(当時の京都市街地近郊)の旅ガイド。17日間のモデルコース仕立てで記され、5日目に「宇治にゆく道」、10日目に「八幡山にゆく道」が登場する。
同展では、同書の初刊・再刊本を展示。再刊では、より分かりやすく絵が大きくなっていることが分かる。
このほか、上林清泉による、姉さんかぶりに赤い前掛けをした茶摘み娘を描いた「茶摘図」(個人蔵)や茶の木人形(個人蔵)、神仏習合の影響下で僧侶姿の八幡神を描いた「僧形八幡神像」(松花堂美術館蔵)などを展観。江戸時代の1日旅が味わえる企画となっている。
家塚館長は、「コロナで遠くに行けない時期、身近な地域で新しい発見をしてもらえれば」と話している。

茶の木人形は根付として評判になったという

会期は8月29日(日)まで。4期に分けて展示替えを行う。
開館は午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)。月曜日(祝日の場合はその翌日)と8月10日は休館。観覧料は大人600円、小人300円。
8月15日(日)までは、松花堂庭園・美術館(八幡市)の半券または京阪電車の企画乗車券に記載されるクーポンマークを提示すると、大人480円、小人240円で観覧できる。