開館20周年記念特別展/10月8日まで・平等院ミュージアム鳳翔館
想定復元による「日想観図」(中央)

今年で20周年を迎えた平等院内の「ミュージアム鳳翔館」で、夏の特別展「飛翔二十年・千古不易への挑戦『復元展』」が開かれている。10月8日(金)まで。
企画展示室奥の中央に配置されているのは、想定復元による「日想観図」で、鳳凰堂内部の西扉2面に描かれていた扉絵。各々高さ2・6㍍、幅1・1㍍。
西扉は参拝者から見て本尊の背後にあるため、一般に目に触れることはなかったという。1053年の創建当時から唯一堂内に残っていた扉で、2012~14年に行った平成大修理の時に初めて取り外された。
日想観は、極楽往生のため必要とされる16の観法(瞑想法)のうちの第1観にあたる。山間にある仏堂から、水平線に沈んでいく日輪に向かって祈りをささげる女性の姿が描かれている。

装飾品の瓔珞(ようらく)。左下はCGによる想定復元図

また、本尊の台座の中から見つかったガラスの欠片をもとに、瓔珞(ようらく)と呼ばれる装飾品の復元模造を展示。色鮮やかなガラスを用いた装飾により、まばゆい極楽浄土の世界を表したものとみられる。
納入されていたガラス玉のうち、9割が平安時代に国内で制作され、1割は奈良時代に作られたことが科学調査により判明している。その一部は、正倉院で発見されたものと類似しているという。
特別展では約50点の展示を行う。午前9時~午後5時。期間中は無休。平等院の拝観料(大人600円、中高生400円、小学生300円)が必要。