企画展「時空を翔ける楊貴妃」/11月28日まで・宇治市源氏物語ミュージアム
「長恨歌」を絵と仮名の文章で表現した「長恨歌図屏風」

宇治市源氏物語ミュージアム(家塚智子館長)で、企画展「時空を翔ける楊貴妃」が始まった。
楊貴妃はクレオパトラ、小野小町と並んで「世界3大美女」と言われ、古代中国・唐の玄宗皇帝に寵愛されたことで知られる。皇帝との悲恋を読み込んだ漢詩「長恨歌」(白居易〈白楽天〉作)は平安貴族の教養であり、「源氏物語」でも随所にその影響が見られる。企画展は、ストーリーや巻名など多角的な視点から「長恨歌」と「源氏物語」の関係を解き明かしている。

名場面の絵を用いながら、「長恨歌」の影響を解説

展示は、「源氏絵鑑帖」(江戸時代、同館蔵)から名場面の絵8点と源氏物語の注釈書「湖月抄」(同)を用いた「長恨歌」の影響の解説、「長恨歌」を絵と仮名の文章で表現した「長恨歌図屏風」(同、個人蔵、同館初展示)など。また、能「楊貴妃」「須磨源氏」「源氏供養」の謡や「長恨歌」全文を紹介するオリジナル映像も流される。
家塚館長は「楊貴妃と玄宗皇帝の物語が、源氏物語に見え隠れしている。物語の多様な楽しみ方を知り、本文にも親しんでほしい」と願っている。
期間は11月28日(日)まで。途中、展示替えがある。
開館時間は午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)。月曜休館。観覧料は大人600円、小人300円。