官民協働「名木・古木」動画『後編』撮影/城陽
松谷名誉園長を迎えて動画撮影(久世神社のオガタマノキ前で)

城陽市の名木古木を広く市民に知ってもらいたい…と、同市とNPO法人映像メディア(半田幸代表理事)=平川広田=は昨年度の前編に続き、今年度も認定36本のうち特徴的な5本を選び、府立植物園の松谷茂名誉園長の解説を交え「後編」動画を撮影する取り組みを行った。
同市「名木・古木」は、市民が日常的に緑に親しみ、大切さを実感できる象徴として、2001年8月、約170本の候補木の中から、同選定委員会で36本を認定。その後、枯死や台風による倒木等で9本を解除、11本を新規認定した。
その後、2018年9月の台風被害で、平井神社の樹木の枝葉が近所に飛ばされたことを受け、神社関係者が協議して境内の樹木剪定を決め、そのうち一本が市「名木・古木」指定のナラガシワであったことが判明。発注業者が高さ約3㍍の所で伐採してしまい、その後、指定解除を余儀なくされてしまった経緯もある。
また、今年8月には梅雨前線による強雨で「富野浜のクワ」が根元から折れ、残念ながら認定が取り消され、現在は認定36本となっている。
そのような中、市内に残る「名木・古木」を後世に…という機運が高まる中、市都市整備部と映像メディアが協働して、市名木古木選定委員会の委員長でもある松谷名誉園長を迎え、それぞれの木々について解説してもらう取り組みを展開している。
先月17日には①冨田家のロウバイ(市辺中垣内)②巽畑のシブガキ(観音堂)③南京都病院のエドヒガン(中北石神)④久世神社のオガタマノキ(芝ケ原)⑤中、中之郷のウメ(中中之郷)の5カ所を巡り、都市整備部の森本都士男次長らも同行した。
なお、映像メディアでは、府地域交響プロジェクト交付金を活用し、名木・古木一本につき10~15分に編集。来年1月中に説明動画の「文字おこし」、2月に手話を編集し、3月末の「後編」完成を目指す。