特別展「平山郁夫13回忌追悼―浄土の祈り―」/2月9日まで・平等院ミュージアム鳳翔館
企画展示室奥にある、89年「鳳凰堂(宇治平等院)大下図」

宇治市の平等院にある資料館「平等院ミュージアム鳳翔館」で、特別展「鳳翔館開館20周年・平山郁夫13回忌追悼―浄土の祈り―」が開かれている。2月9日(水)まで。
今回は、山梨県にある平山郁夫シルクロード美術館の全面協力のもと、平山郁夫画伯(1930~2009)による京都、宇治ゆかりの作品を展示している。
平山氏は仏教伝来の道であるシルクロードを題材にしたことで知られるが、平成に入ってからは国内に目を向け、京都~奈良の寺社を多く取り上げるようになった。

平山画伯が京都の光景を描いたスケッチブック(02年)

89年「鳳凰堂(宇治平等院)大下図」は幅3・6㍍を超える大型の「下絵」で、初公開。鉛筆やボールペンで何度も線を整えた跡が見られる。なお、翌年から庭園の整理作業が入ったため、現在の光景とは異なるという。
さらに、平山氏が数年間に及ぶ取材を経て完成させた「平成洛中洛外図シリーズ」の中から、鳳凰堂と阿弥陀如来坐像や雲中供養菩薩像を描いた05年「浄土幻想・宇治平等院」を展示。ショーケースには、実際に使用されていた画材やスケッチブックも並べた。

使用されていた筆や絵具などの画材類

同美術館の平山東子館長は「平山郁夫にとって古都・京都は心のふるさとであり、この世に浄土世界を体現した平等院は憧れの聖地にほかなりませんでした。コロナ禍のなか、ご協力いただいた方々にお礼を申し上げ、多くの方々がご覧くださるよう願っています」とコメントを寄せた。
会期中は無休。鳳翔館は午前9時から午後5時まで。入館は無料だが、別途拝観料(大人600円、中高生400円、小人300円)が必要。