春の資料紹介『古墳へ行こう!・発掘調査速報展』/6月19日まで・城陽市歴史民俗資料館
久津川車塚古墳の模型展示で児童にも分かりやすく紹介

城陽市歴史民俗資料館『五里ごり館』=文化パルク城陽西館4階=で、4月23日から春の資料紹介「古墳へ行こう!+発掘調査速報展」が始まる。南山城最大の前方後円墳「久津川車塚古墳」=古墳時代中期=の手作り模型を見ながら、クイズも交えて「古墳の基礎知識」を楽しく学べる展示内容。合わせて、市教委の同古墳史跡整備事業(第8年次)や府埋蔵文化財調査研究センターが担当する「小樋尻遺跡」の発掘調査速報展など見どころ満載。期間は6月19日(日)まで。
この資料紹介は、小学6年の社会科(古墳を学ぶ単元)に合わせて、2008年から毎年、この時期に2カ月程度、催されている。

久津川車塚古墳史跡整備事業(第8年次)で出土した土器片も展示

会場の特別展示室では、「古墳って何」から始まり、「古墳のできるまで」と題して南山城最大の全長272㍍もある国史跡・久津川車塚古墳(古墳時代中期)などの概要が小学生にも分かりやすくパネルや模型で紹介されている。
今年度も市内10小学校すべての児童が見学に訪れ、学芸員から説明を受ける。
そのほか、城陽最古で卑弥呼の時代(3世紀前半)に築造された「芝ケ原古墳」など市内の『見学できる古墳』が地図や写真、説明文付きで紹介。JOYOエコミュージアムの趣旨に則り、市民が市内の古墳巡りを行うきっかけづくりにしてもらう。
室内には、古墳に関するクイズ6問が出題されており、児童らはそれらを解きながら市内の歴史・文化について興味・関心を深めていく。
また、市教委が2014年度から継続して行っている久津川車塚古墳の昨年度発掘調査の成果も分かりやすく紹介。古墳東側くびれ部で屈曲点を初検出、前方部南側では主軸に「赤色朝顔形埴輪」を検出するなど、その調査成果が詳しく説明されている

「小樋尻遺跡」発掘成果は、写真パネルや出土遺物で詳しく解説

一方、京都府埋蔵文化財調査研究センターも新名神高速道路や国道24号寺田拡幅(4車線化)に伴い、発掘調査している「小樋尻遺跡」=3世紀後半=の成果を写真やパネル、出土遺物などで紹介。2020年度から2年間、新型コロナや橋脚・橋台の建設が佳境を迎えている新名神工事の影響で、現地説明会が開けておらず、来館者の関心を集めそうだ。
市教委にも長年勤務した同センターの小泉裕司氏は「昨年度調査では竪穴建物2基、掘立柱建物1棟、素掘りの井戸2基、土坑4基、溝8条などを検出。調査地周辺では弥生時代末期~古墳時代前期、古墳時代後期、奈良時代に集落として断続的に土地利用されていたことが判明。奈良時代以降は耕作域(水田)として利用された」と成果報告した。
市歴民の開館時間は午前10時から午後5時まで。文パル同様に月曜日などは休館。観覧料は大人200円、小中学生100円。ただし、市内在住の小中学生と65歳以上の高齢者、身障者は無料で入館できる。
なお、来館時には、マスクを着用し、入口では検温・手指消毒を徹底し、万が一に備えて住所、氏名、電話番号の記載を求めている。