学校跡地活用「未来明るくなる夢を」/宇治市西小倉地域

宇治市立の西小倉・南小倉・北小倉の3小学校、西小倉中学校を統廃合し、西小倉中の敷地に新設される小中一貫校(2026年4月開校予定)。3小学校の跡地利用を考える西小倉地域小中一貫校整備検討委員会・地域部会(岩井浩部会長)が11日夜、西小倉中で開かれ、本格的な議論をスタートした。【写真】
市は全国の廃校施設活用事例として、子育て支援等複合施設(三重県四日市市)、地域防災・複合交流施設(北海道利尻富士町)といった校舎を行政が他の用途に転用した例をはじめ、跡地周辺を含めて民間資金を投入して複合施設を整備した開発例(富山県富山市)などを紹介した。
部会では、学校施設の開放団体の登録状況について確認した。西小倉中は8団体、南小倉小は12団体、北小倉小は19団体、西小倉小は13団体。平日夜間の体育館、土・日のグラウンド・体育館利用が多くなっている。
委員からは「未来が明るくなる夢のある活用計画を立てたい」、「跡地を、ただ残したいでは市に通じない。市に、売却はもったいない、と思ってもらえるものに」と抱負。早速、健康づくりの場、世代間の交流の場、浸水想定区域内だけに災害時要配慮者の二次避難場所などの意見が出た。
このほか、小中一貫校の敷地を広げるため、西小倉中に隣接する西消防署を、3小学校いずれかの跡地に移転することを求める声もあった。